2023.04.30
NBA史上屈指のスーパースコアラー、ケビン・デュラントは、自身12度目のプレーオフで順調に得点を量産している。
これまでオクラホマシティ・サンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ブルックリン・ネッツでプレーオフに出場してきた34歳のフォワードは、2012年にサンダーのエースとしてNBAファイナル進出、2017、2018年にウォリアーズの主軸の1人として2連覇を達成し、ファイナルMVPも獲得。
昨年はネッツのトップスコアラーとしてプレーオフを迎えるも、ボストン・セルティックスの前にキャリア初のスウィープ敗退(0勝4敗)を喫していたのだが、今年はシーズン途中に移籍したフェニックス・サンズの一員として、新たな仲間たちとプレーオフを迎えた。
サンダー時代の戦友ラッセル・ウェストブルックが所属するロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンドで、デュラントは全5試合で25得点以上を稼ぎ出し、シリーズ平均28.4得点7.6リバウンド6.2アシスト1.0スティール1.0ブロックにフィールドゴール成功率51.8パーセント、3ポイントシュート成功率45.8パーセント、フリースロー成功率95.6パーセントと、高精度なショットが光った。
平均43.8分というプレータイムは両チーム最長ながら、このシリーズではデビン・ブッカーがシリーズ平均37.2得点と爆発しており、デュラントは第2の得点源となっていたことから、数字ほど疲労が蓄積されているわけではないはず。
そんななか、4月26日(現地時間25日、日付は以下同)に『THE RINGER』へデュラントのインタビュー記事が公開された。今シーズンでキャリア16年目(実働15年目)のベテランは、これから先も長くプレーしたいと話していた。
「俺はもうこれ以上できないと思えるまでプレーしたい。タイトル(獲得)は途方もないこと。でも俺にとって個人的なことになんの意味がある? 俺としては(フェニックスという)街、今のチームメートたち、この組織のためにタイトルを勝ち取りたい。それで俺がもっと有名に、より注目を浴びてリングを手にするかって? いや、俺のことじゃない。俺はこのチームで一丸になって成し遂げたいんだ。このチームのみんなとの旅路を楽しみにしている」
サンズは2021年にウェスタン・カンファレンスを勝ち上がってNBAファイナル進出を飾るも、ミルウォーキー・バックスに2勝4敗で敗退。昨年はカンファレンス・セミファイナル第7戦でダラス・マーベリックスに大敗を喫しており、フランチャイズ史上初優勝を飾るべく、今年2月の大型トレードでデュラントという超大物を獲得した。
ブッカーやディアンドレ・エイトンといったサンズからドラフト指名されたコアメンバー、さらにはキャリア18年目の司令塔クリス・ポールなど、このチームには初のNBAチャンピオンになるべく活躍を続けている選手が多い。
先日、サンズと2025-26シーズンまで契約したことで、デュラントはこのチームで4度優勝するチャンスがある。4勝1敗で1回戦を突破したサンズは、30日からデンバー・ナゲッツとのカンファレンス・セミファイナルがスタートするだけに、次のラウンドへ向けて万全の準備をし、頂点を目指して戦い続けてほしい限りだ。
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