4月26日（現地時間25日、日付は以下同）。フェニックス・サンズはホームのフットプリント・センターで「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド第5戦に臨み、ロサンゼルス・クリッパーズを136－130で下した。

　前半を終えてサンズは61－70の9点ビハインドを背負うも、第3クォーターに50－24と爆発して一気に形勢逆転に成功。特にデビン・ブッカーはこの12分間だけで25得点を奪う集中砲火を見せ、ゲームハイの47得点に8リバウンド10アシスト2スティールでサンズをけん引。

　サンズではブッカーのほか、ケビン・デュラントが31得点6リバウンド4アシスト、ディアンドレ・エイトンが21得点11リバウンド、クリス・ポールが15得点5リバウンド7アシスト2スティール、ジョシュ・オコーギーが11得点2スティールを記録。

　4勝1敗でクリッパーズとのシリーズを制したサンズは、5試合で平均122.0得点とオフェンスが絶好調。チーム全体でフィールドゴール成功率51.5パーセント、3ポイントシュート成功率40.7パーセント、フリースロー成功率80.6パーセントという高確率を残した。

　なかでもブッカーとデュラントはここまで5試合すべてで25得点以上を奪っており、高位安定している。『ESPN Stats & Info』によると、プレーオフの7ゲームシリーズ（4戦先勝）において、全試合で25得点以上をたたき出したデュオはNBA史上わずか2組目。

　前回が1968年のウェスタン・ディビジョン・ファイナルで、ロサンゼルス・レイカーズのジェリー・ウェストとエルジン・ベイラーがサンフランシスコ・ウォリアーズ相手に4戦負けなしのスウィープで撃破した時だったことから、55年ぶりの珍事となる。

　また、プレーオフ最初の5試合で同一チームの2選手がいずれも25得点以上を記録したのは、レイカーズのシャキール・オニール&コービー・ブライアントと並んで史上最長タイ記録。

　サンズはカンファレンス・セミファイナルでミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗で下したデンバー・ナゲッツと対戦する。約半世紀ぶりの快挙を達成したブッカーとデュラントのデュオは、ナゲッツにとっても脅威となるに違いない。