2023.04.26

ケガのためプレーオフ欠場中のクリッパーズのポール・ジョージ「ものすごく悔しい」

ベンチから試合を見守るジョージ(左)[写真]=Getty Images
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「僕らは勝って、クリッパー・ネーションのために特別なことをやるという大きなプランがあった」

 4月26日(現地時間25日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズは、フェニックス・サンズとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド第5戦へ臨んだ。

 この日のスターターは、ラッセル・ウェストブルックノーマン・パウエルエリック・ゴードンマーカス・モリスSr.、イビツァ・ズバッツの5人。クリッパーズは初戦こそ制すも、翌第2戦からサンズに3連敗を喫し、後がない状況に陥っていた。

 クリッパーズはレギュラーシーズンで平均23.8得点6.1リバウンド5.1アシスト1.5スティールをマークしたポール・ジョージ(右ヒザ捻挫)が3月下旬から欠場が続いており、カワイ・レナードがシリーズ最初の2戦で平均34.5得点6.5リバウンド6.0アシスト2.0スティールを残していたが、第3戦から右ヒザの捻挫により3試合連続の欠場に。

 この日のシュートアラウンドで、ジョージは「ものすごく悔しい」と切り出し、こう続けていた。

「シーズンに向けて多大な力を注ぎ、このグループと組織にも尽力してきたし、チームが競い合うことができるようにやってきた。でもまた、来る年も来る年もケガによってやられてしまった。本当に悔しい」

 クリッパーズは2021年のプレーオフでフランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出を飾るも、レナードがプレーオフ期間中に右ヒザの前十字靭帯を部分断裂して離脱。

 昨年はレナードが全休、ジョージも右ヒジの内側側副靭帯断裂のため長期離脱を余儀なくされ、ウェスタン・カンファレンス8位の42勝40敗でレギュラーシーズンを終えるも、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫してプレーオフ出場を逃していた。

サンズとの第4戦を落として1勝3敗に追い込まれたクリッパーズ[写真]=Getty Images

 レナ―ドが2シーズンぶりに出場し、ジョージも健康体を取り戻したことで、今シーズンのクリッパーズは優勝候補の一角に挙がっていたのだが、ファーストラウンド敗退という危機に陥っている。

「僕がここへ来た理由はこのためじゃない。(カワイが)やって来た理由でもないことは分かっている。僕らは勝って、クリッパー・ネーションのために特別なことをやるという大きなプランがあったんだ」とジョージ。

 2019年夏にジョージとレナードがクリッパーズへ加入し、今シーズンで4年目。球団史上初となるウェスト決勝進出こそ果たしたとはいえ、彼らが見据えるゴールはもちろん、まだまだ先にあるチャンピオンシップ獲得だ。

「けど僕は物事が起こるにはなにか理由があるんだと信じている。事態を収拾して、向き合っていることに対して手を出せるようにしていく。…自分たちの番がやってくるんだと、僕はすごく前向きなんだ」(ジョージ)

 レナードとジョージの現行契約は2023-24シーズンまでで、翌2024-25シーズンは両選手ともプレーヤーオプション(PO)となる。そのため、この2選手がクリッパーズで優勝するために残された時間は現状で1シーズン。POを行使したとしても2シーズンしかない。

 サンズとのシリーズはまだ終わってはいないとはいえ、クリッパーズが2枚看板を擁してNBAチャンピオンを目指すことができる時間は、着実に短くなっている。

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