2023.04.28

「長期間にわたって彼らをキープしたい」…クリッパーズが今夏に2枚看板と延長契約か

来季もクリッパーズはビッグ3(左からウェストブルック、ジョージ、レナード)体制で臨む意向[写真]=Getty Images
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 4月28日(現地時間27日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズのバスケットボール運営部代表を務めるローレンス・フランクが2022-23シーズン終了会見を開いた。

 今シーズンのクリッパーズは、ウェスタン・カンファレンス5位の44勝38敗でレギュラーシーズンを終え、2年ぶり通算17度目のプレーオフへ駒を進めた。

 ウェスト4位のフェニックス・サンズとのファーストラウンドで、クリッパーズは第1戦こそ先勝するも、続く第2戦から4連敗を喫し、1勝4敗で敗退。ポール・ジョージが3月下旬に右ヒザ捻挫のため戦線離脱し、カワイ・レナードもシリーズ第3戦から右ヒザ半月板断裂により欠場と、2枚看板不在という窮地に。

 第1戦で右ヒザを負傷したレナードは、第2戦でプレーしたものの、その試合を終えた後にロサンゼルスでMRI検査を受け、右ヒザ半月板断裂が発覚。レナードの治療方針について、チームはまだ決めていない段階ではあるものの、フランクは「来年(来シーズン)には間に合うだろう」と話していた。

 今シーズンのプレーオフでレナードとジョージがケガに泣いたものの、クリッパーズは在籍4年目を終えたこの2選手を中心にチームを構築し続けていくとフランクは語っていた。

「我々が2019年にポールをトレードで、フリーエージェント(FA)でカワイを獲得したのは、1年や2年、ましてや3年や4年のためではない。彼らがいることで、毎年チャンスを与えてくれる。彼らを中心に、自分たちのチャンスを高め続けていく」

 レナードとジョージの契約は2023-24シーズンまでで、翌2024-25シーズンの契約はプレーヤーオプションとなる。『ESPN』のボビー・マークスによると、両選手は4年2億2000万ドル(約297億円)の延長契約を結ぶ資格を手にすることになるという。

 FAで契約したレナードは7月13日、トレードで加入したジョージは9月2日から延長契約の締結が可能になる。フランクは「彼らは素晴らしい選手たちであり、最高のパートナーでもある。我々は長期間にわたって彼らをクリッパーズとしてキープしたい」と、延長契約に向けても前向きな姿勢を見せていた。

 もっとも、このチームはそのほかにも今シーズン終了後にいくつか決断を下していくことがある。エリック・ゴードンの来シーズンの契約はチームオプションで、ラッセル・ウェストブルックメイソン・プラムリーが制限なしFAとなる。そこでフランクは「ラスには戻ってきてほしい」と口にしただけでなく、ゴードンとプラムリーにも来シーズン、このチームでプレーしてほしいと話しており、今夏にオプション行使や再契約をしていくことになる見込み。

 来シーズンのトレーニングキャンプまで約5カ月。クリッパーズは戦力を整えて、再びフランチャイズ史上初のチャンピオンシップ獲得を目指していくこととなる。

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