2023.04.28
現在、今シーズンのチャンピオンシップ獲得をかけた「NBAプレーオフ2023」はファーストラウンドが繰り広げられており、全8カードのうち、イースタン・カンファレンス第3シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズが唯一となる4戦負けなしのスウィープで第6シードのブルックリン・ネッツを撃破してカンファレンス・セミファイナルへ駒を進めた。
残り7カードのうち、シリーズ第4戦を終えて2勝2敗のタイになっているのはウェスタン・カンファレンス第3シードのサクラメント・キングスと第6シードのゴールデンステイト・ウォリアーズのみで、そのほかの6カードはどちらかのチームが3勝1敗で王手をかけている。
ウェスト第4シードのフェニックス・サンズと第5シードのロサンゼルス・クリッパーズによるシリーズは、初戦こそクリッパーズが制すも、続く第2戦からサンズが3連勝で一気に王手をかけた。
3連敗中のクリッパーズは、4月26日(現地時間25日、日付は以下同)に敵地フットプリント・センターでシリーズ第5戦へ臨むのだが、25日の時点でポール・ジョージ、カワイ・レナードがいずれも右ヒザの捻挫のため欠場すると発表している。
レギュラーシーズンで平均23.8得点6.1リバウンド5.1アシスト1.5スティールをマークしたジョージは3月下旬から欠場が続いており、レナードはシリーズ最初の2戦に出場して平均34.5得点6.5リバウンド6.0アシスト2.0スティールを残していただけに、クリッパーズにとって大打撃なのは明白。
25日にメディア応対をこなしたタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、レナードがこの日の練習には参加しておらず、治療を受けていたと口にしており、決してロード・マネジメント(疲労の管理)によるものではないと語っていた。
「当然、彼は傷ついている。これは彼がどこかで休むというロード・マネジメントではない。彼はプレーオフでケガを抱えながらプレーしてきた。それができないということは、ケガが非常に深刻だということ」
「我々は彼の欠場について、ロード・マネジメントや疲れたからといった理由で話してはいない。実際に起きていることなんだ。周りがどう言っていようと関係ない」
サンズとの第5戦では、ここまでシリーズ平均26.0得点7.5リバウンド7.3アシスト1.5スティール1.8ブロックを記録するラッセル・ウェストブルックを中心に、同20.5得点のノーマン・パウエル、同12.0得点のエリック・ゴードン、同10.8得点のテレンス・マンらの奮起がマストとなる。
「メインの2人が不在で、タフな状況にいる。だが私はロッカールームにいる選手たちみんなのことが大好きだ」と選手たちへの思いを語ったルーHCが、シーズン終了まであと1敗に追い込まれた状況でシリーズを引き延ばすことができるのか、注目していきたい。
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