2024.01.08
「なんだか変な感じだった。プレシーズンゲームに出場せず、トレーニングキャンプもフルで参加していなかったからね」
そう語ったのは、11月7日(現地時間6日、日付は以下同)のニューヨーク・ニックス戦でロサンゼルス・クリッパーズの一員としてデビューしたジェームズ・ハーデン。
34歳のベテランガードは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに所属していたものの、トレーニングキャンプ期間の一部だけチーム練習をこなしていたとはいえ、プレシーズンゲームは出場しておらず、今月2日に成立したトレードで新天地へ移籍し、デビュー戦に臨んだ。
ゲームは同点9度、リードチェンジ16度という展開になるなか、ホームのニックスが111-97で勝利。敗れたクリッパーズはターンオーバー数(22本)がアシスト数(21本)を上回り、リバウンド数で31-48とニックスに圧倒されてしまった。
「俺は自分の持つバスケットボールの本能でやろうとしたんだ。ここ数年でやってきたことをね。コートに立ってプレーし、試合について考えて、ほかのみんなのゲームが楽になるようにしようとした」
そう振り返ったハーデンは、トップ下で2メンゲームを展開してイビツァ・ズバッツへポケットパス、左ウイングでパスをもらってからコーナーにいたラッセル・ウェストブルックへエキストラパスを通したり、フェイダウェイジャンパーやステップバックジャンパー、3ポイントシュートを成功。
31分22秒の出場で、ハーデンはフィールドゴール成功率66.7パーセント(6/9)の計17得点に3リバウンド6アシスト1スティールと2ターンオーバーで今シーズン初戦を終えた。初戦を落としたものの、カワイ・レナード、ポール・ジョージ、ウェストブルックというスーパースターたちと共演したことで「無限の可能性」があると自信を見せていた。
そんなハーデンについて、レナードは「久しぶりに臨んだ初戦で、彼はいい仕事をしていた。コンディショニング面で、本来のプレーを取り戻すためには時間がかかるものなんだ。けど彼は素晴らしい仕事をしていたし、チームのみんなを絡めて、見事なピック&ロールをしていた」と称賛。
タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)も、ハーデンのプレーメーキングについて「全体的に、うまく指揮していたと思う」と、合格点を与えていた。
「正しいプレー、正しいパスとピック&ロールをしていた。本当に良くやっていたよ。ゲームシェイプになるためにはもう少し時間がかかるだろう。それは我々も分かっている。でも彼のフロアにおける存在感は間違いなく感じることができた」
クリッパーズのスーパーカルテットの初戦は黒星に終わった。それでも、レナードとジョージ、ウェストブルックにハーデンも加えた布陣が、今後どのように進化していくかは見ものだ。
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