2024.01.08

クリッパーズとラプターズ…NBAで永久欠番不在の2チームから候補選手をピックアップ!

クリッパーズ時代のポール(左)とラプターズ在籍時のラウリー(右)[写真]=Getty Images
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■クリッパーズではポールやグリフィン、ジョーダン
ラプターズは“当確”ラウリーに加えてカーターやデローザンか

 オーランド・マジックが1月5日(現地時間4日、日付は以下同)に2月14日のオクラホマシティ・サンダー戦後にシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)の背番号32の永久欠番セレモニーを開催することを発表したことで、元選手として球団史上初の永久欠番が誕生することとなった。

 現在、永久欠番がないチームはロサンゼルス・クリッパーズトロント・ラプターズのみ。ニューオーリンズ・ペリカンズでプレー経験のある選手で永久欠番になっている選手は不在ながら、このチームはピート・マラビッチ(元ユタ・ジャズほか)が前身のニューオーリンズ・ジャズ時代に着用していた背番号7を永久欠番としている。マラビッチはニューオーリンズ時代に加え、ルイジアナ・ステイト大学(LSU)で活躍してきた。

 では、残る2チームで永久欠番となる選手たちは誰なのか。今シーズンで球団創設54シーズン目を迎えたクリッパーズでは、在籍6シーズンで5度のオールスター選出、2度のアシスト王、3度のスティール王に輝いたクリス・ポール(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がその筆頭候補だろう。

 背番号3を着用したポールは通算4023アシスト、平均9.8アシスト、2.2スティールでフランチャイズ史上最多記録を保持。カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がることはできなかったものの、在籍した6シーズンすべてでプレーオフ進出を果たしてきた。

 また、ポールとともにプレーしてきたブレイク・グリフィン(現無所属)、ディアンドレ・ジョーダン(現デンバー・ナゲッツ)、クリッパーズの前身バッファロー・ブレーブス時代に背番号11を身にまとって新人王、シーズンMVP、さらには3シーズン連続で得点王となったボブ・マッカドゥー(元ブレーブスほか)も濃厚と言える。

 キャリア初期に強烈なダンクの数々で観衆を魅了したグリフィン(背番号32)は、新人王に選ばれたほか、球団史上最多タイとなる7度のトリプルダブルに加え、同2位の1万863得点、同3位の4686リバウンド、同6位の平均21.6得点、同8位の平均9.3リバウンドを記録。

 フランチャイズ史上最長となる在籍10シーズンを誇るジョーダン(背番号9と6)は、通算出場試合数(750)やリバウンド数(7988本)、ブロック数(1277本)、フィールドゴール成功率(67.3パーセント)でいずれも球団史上ベストの数字を残してきた。

クリッパーズ時代のグリフィン(左)とジョーダン(右)[写真]=Getty Images

 一方のラプターズは、9シーズン在籍して2019年の球団史上初優勝にも大きく貢献してきたカイル・ラウリー(現マイアミ・ヒート)が引退後、背番号7を永久欠番にすることを発表している。

 ラプターズ時代にオールスターへと成長したラウリーは、通算アシスト数(4277本)、スティール数(873本)、トリプルダブル数(16回)、3ポイントシュート試投数(4031本)と成功数(1518本)で球団最多記録を保持。

 今後、ラプターズで永久欠番となる候補としては、在籍1シーズンながら背番号2を着用して2019年にファイナルMVPを獲得したカワイ・レナード(現クリッパーズ)、このチームで背番号15を着用してNBA入りし、2024年のバスケットボール殿堂入り候補に初ノミネートされたビンス・カーター(元ラプターズほか)、背番号4を身にまとって通算リバウンド数(4776本)とブロック数(600本)でチーム最多記録を保持するクリス・ボッシュ(元ラプターズほか)が挙がる。

 そしてラウリーと並んで球団史上最長タイとなる在籍9シーズンを誇るデマー・デローザン(現シカゴ・ブルズ)も見逃せない。NBA入りから最初の9シーズン、ラプターズで背番号10をつけてプレーしてきた男は、通算出場試合数(675試合)や出場時間(2万2986分)、得点(1万3296得点)など複数の部門で球団最多記録を保持している。

 今後、クリッパーズとラプターズが永久欠番について発表する日が訪れることになれば、ここまでに挙げた選手たちがその候補となるのではないだろうか。

ラプターズでNBAキャリアをスタートさせたデローザン[写真]=Getty Images

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