2024.01.06

チェンバレンに次ぐNBA史上2人目の快挙…シャックが所属した3球団で永久欠番に

レイカーズ時代のシャック[写真]=Getty Images
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■レイカーズ、ヒートに続いてマジックでも永久欠番となったシャック

 1月5日(現地時間4日、日付は以下同)。今シーズンで球団創設35シーズン目のオーランド・マジックは、2月14日のオクラホマシティ・サンダー戦後にシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/以降シャック)の背番号32の永久欠番セレモニーを開催することを発表した。

 公称216センチ147キロのシャックは、1992年のドラフト全体1位でマジックから指名され、平均23.4得点13.9リバウンド1.9アシスト3.5ブロックを残して新人王に選出。キャリア3年目の1994-95シーズンには球団創設6年目でNBAファイナル進出に大きく貢献。翌1995-96シーズンには60勝22敗(勝率73.2パーセント)というフランチャイズ史上ベストの戦績を残しており、在籍4シーズンで通算8019得点は球団史上6位、3691リバウンドは同3位、824ブロックは2位に君臨。また、通算平均2.8ブロックは堂々1位、同27.2得点と12.5リバウンドはいずれも2位と残してきた。

 NBAキャリア19シーズンでオールスターに15度、オールNBAチームに14度、オールディフェンシブチームに3度選ばれ、2016年にバスケットボール殿堂入り、さらには75周年記念チームにも名を連ねた男は、すでに2球団で永久欠番となっている。

 2000年から2002年にかけてレイカーズで3連覇し、3年連続ファイナルMVPに輝いたビッグマンは、2013年に背番号34がレイカーズの、2006年の球団史上初優勝に貢献したこともあり、2016年には背番号32がマイアミ・ヒートの永久欠番となった。

ヒートの永久欠番セレモニーより[写真]=Getty Images

 マジックの球団史上初の永久欠番となったことで、シャックはレイカーズ、ヒート、マジックの3チームで永久欠番に。これまでにプレーしてきた3つの球団で永久欠番となったのは、伝説の巨人ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)に次いでNBA史上2人目の快挙となる。

 1試合100得点やシーズン平均50.4得点など、金字塔とも言える数々の記録を樹立してきた男は、ウォリアーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、レイカーズの3球団で背番号13が永久欠番となっている。

 ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス)はNBA全球団で背番号6が永久欠番となっているのだが、プレーしたのはセルティックスのみ。その点、3球団で永久欠番となったシャックとチェンバレンの功績も見事というほかない。

 ちなみに、現役引退後に3球団で永久欠番となる可能性を秘めているのがレブロン・ジェームズ(レイカーズ)だ。計11シーズン所属し、2016年に球団史上初優勝の立役者となったクリーブランド・キャバリアーズで背番号23、在籍4シーズンすべてでNBAファイナルに進出して2012、2013年に2連覇を成し遂げたヒートで背番号6、そして2020年に優勝を飾り、在籍6シーズン目を迎えたレイカーズでは背番号23と6の両方あるいはどちらかが永久欠番となるかもしれない。