2023.11.01

レイカーズの3連覇当時は約188キロ…シャックが現役時代の“本当の体重”を明かす

レイカーズで3度目の優勝を飾った当時のシャック[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

■公称体重は147キロ、3連覇当時でも143キロの登録だったが…

 現地時間10月31日。アメリカではハロウィーンを迎え、選手たちが仮装して会場入りするなど話題を集めた。

 『NBA on TNT』の番組内でも、ケニー・スミス(元ヒューストン・ロケッツほか)は映画『トップガン』のアイスマン、チャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)はバスの運転手に扮して笑いを誘ったのだが、シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は一味違った。

 この日シャックは黒の半袖シャツにミディアムヘア姿で登場。これはマイアミ・ヒートのジミー・バトラーが先月のメディアデイで見せたものだった。バトラーはストレートヘアに唇と鼻、眉にもピアスをつけて登場し、「これが俺の感情の状態。俺は感情を大切にするんだ。だからこうなのさ」と口にし、注目を浴びていた。

 公称216センチ147キロのセンターとして、シャックはNBAで19シーズンをプレー。15度のオールスター、14度のオールNBAチーム、3度のオールディフェンシブチーム選出を誇る男は、フィジカル全盛の1990年代序盤にリーグ入りして超重量級のビッグマンとしてペイントエリアを制圧。

 持ち前の驚異的なパワーに加え、サイズのわりにクイックネスやスピードも持ち合わせていた男はリム付近から“シャック・アタック”と恐れられたダンクで相手ゴールを強襲したほか、巨体ながらファストブレイクにも参加してフィニッシャーを務め、華やかなパスをさばくなど多才なプレーでも魅了した。

 ディフェンスではペイントエリアに陣取りつつ、バレーボールのアタックのような強烈なブロックショットや当たり負けしないリバウンドなどで貢献。コート内外で観客やメディア、選手たちさえも楽しませるなどエンターテイナーとしても活躍。

 そのシャックは、先日『Streamable』へ出演し、NFL(フットボール)界のスーパースター、トム・ブレイディへ衝撃的な発言をしていた。

 オーランド・マジックでNBAデビューしたシャックは、そのすさまじいパワーに相手チームが苦手なフリースローを打たせて得点を少しでも回避すべく、意図的にファウルする“ハック・ア・シャック”作戦を用いるなど対策を講じてきた。

マジック時代のシャック[写真]=Getty Images

 それを機に、シャックはさらに体を強化。レイカーズでコービー・ブライアントらとともに2000年から2002年にかけて3連覇を達成し、3年連続でファイナルMVPに輝いたシャックは、その当時の公称体重が315ポンド(約143キロ)と登録されていた。

 レイカーズで3連覇を達成するまでの“本当の体重”の経過をシャックはこう明かす。

「オーランドで(キャリアを)スタートした時は285(ポンド/約129キロ)だった。だが相手が“ハック・ア・シャック”を始めて、俺はすぐさまウェイトリフティングを始めたんだ。それで300(ポンド/約136キロ)か315(ポンド/約143キロ)だった。

 フィル・ジャクソン(レイカーズ3連覇時代のヘッドコーチ)がやって来て、俺たちが最初にチャンピオンシップを勝ち取った時が345(ポンド/約156キロ)。2度目の優勝時が385(ポンド/約175キロ)。最後に王座を獲得した時が415(ポンド/約188キロ)だった」

レイカーズ時代のシャック[写真]=Getty Images

 『NBA.com』へ掲載されている公称の体重が147キロのため、2002年にレイカーズで3連覇を達成した当時のシャックは、それを40キロ以上も上回ることとなる。

 にもかかわらず、その巨体を存分に生かしてペイントエリアを支配し、コートに立ち続けたのだから恐ろしい限り。そのサイズでクイックネスも兼備していたのだから、マッチアップ相手にとっては悪夢だったに違いない。

 2004年夏にマイアミ・ヒートへトレード後、シャックはパット・ライリー(現球団社長)の下で325ポンド(約147キロ)まで戻したとも話しており、体重の増減が激しかったことが分かる。

 3ポイントシュート全盛の現代バスケットボールで、シャックのような巨体でパワーとクイックネスを兼備するビッグマンは皆無に等しいだけに、リーグ史に名を残す超重量級センターのプレーは、これから先、さらに希少なものになるかもしれない。