5月28日（現地時間27日、日付は以下同）。ミルウォーキー・バックスは、マイク・ブーデンホルザー前HC（ヘッドコーチ）の後任として、エイドリアン・グリフィンと契約することになると『ESPN』が報じた。

　バックスの新指揮官の最終候補には、今シーズンまでトロント・ラプターズで指揮を執ってきたニック・ナース、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケニー・アトキンソンAC（アシスタントコーチ）、ラプターズのグリフィンACの名が挙がっていた。

　同メディアによると、現在バックスはグリフィンと複数年契約の交渉を始めており、近日中にも発表されることになる予定。バックスのジョン・ホルストGM（ゼネラルマネージャー）やオーナーシップは、グリフィンの持つリーダーシップやキャラクター、ハイレベルなディフェンシブチームで監督を務めることができる能力を評価しているという。

　現役時代、グリフィンはフィジカルコンタクトに強いウイングプレーヤーとしてNBAで計9シーズンをプレーし、通算477試合で平均16.8分4.0得点3.2リバウンド1.4アシストを記録。

　その後2008－09シーズンから複数のNBAチームでACとしての経験を積み、ここ5シーズンはラプターズでACを務めてきた。なお、アトランタ・ホークスでルーキーシーズンを終えたAJ・グリフィンの父親でもある。

　バックスは2020－21シーズンにフランチャイズ史上2度目のNBAチャンピオンになった強豪で、今シーズンはリーグベストの58勝24敗でレギュラーシーズンを終えるも、優勝候補として臨んだ「NBAプレーオフ2023」のファーストラウンドで第8シードのマイアミ・ヒートに1勝4敗で敗れていた。

　このチームにはヤニス・アデトクンボ、ドリュー・ホリデーというリーグ有数の実力者がいるほか、ボビー・ポーティス、グレイソン・アレン、パット・カナトンが在籍している。

　ただ、第2の得点源クリス・ミドルトンは来シーズンの契約がプレーヤーオプションで、今夏にブルック・ロペスやジョー・イングルズ、ジェイ・クラウダーといったベテラン陣が制限なしフリーエージェント（FA）となる。