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5月23日(現地時間22日、日付は以下同)。トロント・ラプターズが、ヘッドコーチ(HC)候補としてスティーブ・ナッシュと会話の場を持ったと『The Athletic』が報じた。
カナダ出身のナッシュは、プレーメーキングとシュート力に秀でたポイントガードとしてNBAで18シーズンをプレーし、フェニックス・サンズ在籍時に2度のシーズンMVP、5度のアシスト王に輝いた実績を持つ。
サンズ、ダラス・マーベリックス、ロサンゼルス・レイカーズでプレーしてきた男は、オールスターに8度、オールNBAチームに7度選ばれたほか、2018年にバスケットボール殿堂入り、2021年にはNBAの75周年記念チームにも名を連ねたレジェンド。
ナッシュは2020-21シーズンから今シーズン序盤まで、ブルックリン・ネッツで指揮官を務めてレギュラーシーズン通算161試合で94勝67敗(勝率58.4パーセント)を記録。
今シーズン、ラプターズはパスカル・シアカム、フレッド・バンブリートらを中心とした布陣でイースタン・カンファレンス9位の41勝41敗でレギュラーシーズンを終えてプレーイン・トーナメントへ臨むも、シカゴ・ブルズとの一発勝負に敗れたことでプレーオフ出場を逃していた。
するとチームは4月22日にニック・ナースHCを解任。アシスタントコーチ(AC)として5シーズン、HCとして5シーズン指揮を執ったナースは、レギュラーシーズン通算390試合で227勝163敗(勝率58.2パーセント)、プレーオフでは41試合で25勝16敗(勝率61.0パーセント)をマーク。2019年には球団史上初優勝へ導いており、ラプターズの指揮官としていずれも勝率トップを誇っていた。
これまで、ナースHCの後任候補として挙がってきたのは先日サンズと決別したモンティ・ウィリアムズ、JJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、デンバー・ナゲッツのデイビッド・アデルマンAC、ミルウォーキー・バックスのチャールズ・リーACといったコーチたち。ラプターズが新たな指揮官の座をどの人物へ託すことになるのか、注目していきたい。
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