2023.05.05

バックスがブーデンホルザーHCと決別…GMは「この決断は非常に難しいものでした」

バックスの指揮官から解任されたブーデンホルザー[写真]=Getty Images
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 5月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスは、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)と決別したことを発表した。

 バックスのジョン・ホルストGM(ゼネラルマネージャー)はリリースのなかで「この変化を下す決断は非常に難しいものでした」と述べている。

「彼はこのチームを見事な5シーズン、50年間で初のタイトルへと導く助けをしてくれました。そしてこの成功を維持してくれました。勝ち続けるカルチャーと彼がミルウォーキーを助けてくれたリーダーシップに感謝しています」

 そして今回決別したことを「我々が次のチャンピオンシップを獲得するシーズンへ向けて、再びフォーカスし、激励するための機会としています」と話していた。

 ブーデンホルザーHCは2018-19シーズンからバックスの指揮官へ就任し、5シーズンで391試合を指揮して271勝120敗をマーク。勝率69.3パーセントはバックスで指揮を執ってきた16人のうち球団史上最高勝率となっている。

 また、プレーオフでは2020-21シーズンに1971年以来となる球団史上2度目のNBAチャンピオンへ導いており、今シーズンもイースタン・カンファレンスならびにリーグベストの58勝24敗へと導いた。

 だが第1シードで臨んだ「NBAプレーオフ2023」で、バックスはプレーイン・トーナメントを勝ち上がってきた第8シードのマイアミ・ヒートに1勝4敗で敗退。

 2018年以来初のファーストラウンド敗退に終わったこともあり、ブーデンホルザーHCはバックスと決別することとなった。

 『Elias Sports Bureau』によると、リーグベストの戦績を残した指揮官が、翌シーズンも続投しなかったのは過去50シーズンでわずか4人目。2009-10シーズンのマイク・ブラウンHC(クリーブランド・キャバリアーズ/現サクラメント・キングスHC)、1997-98シーズンのフィル・ジャクソン(シカゴ・ブルズ)、1989-90シーズンのパット・ライリー(ロサンゼルス・レイカーズ)は、翌シーズンにそれぞれのチームへ戻ることはなかった。

 なお、今回ブーデンホルザーHCが解任されたことにより、NBAでは2018-19シーズンにトロント・ラプターズを優勝へ導いたニック・ナースHC、翌2019-20シーズンにレイカーズでタイトルを獲得したフランク・ボーゲルHC、2020-21シーズンのバックス優勝に貢献したブーデンホルザーHCが決別。

 ここ4年間で優勝した指揮官で今も指揮を執っているのは、昨シーズンに優勝したゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCのみとなった。