2023.05.30

プレーオフ通算3ポイント成功率で歴代トップに立った八村塁…来季の年俸は約20億円?

今夏にキャリア初のFA戦線を迎える八村[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 5月29日(現地時間28日、日付は以下同)。NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、ロサンゼルス・レイカーズが今夏に制限なしフリーエージェント(FA)となるディアンジェロ・ラッセルと再契約することにはあまり乗り気ではないと報道。さらに同記者は、レイカーズが制限付きFAとなるオースティン・リーブス八村塁と再契約してチームに残していくことを選ぶだろうと報じていた。

 レイカーズは「NBAプレーオフ2023」でウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、デンバー・ナゲッツとのシリーズで4連敗を喫して今シーズンを終えたのだが、ドラフト外入団で2年目となったリーブスはレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスに次ぐ得点源を務めてきた。

 そして今年1月下旬のトレードでワシントン・ウィザーズから加入した八村は、33試合に出場して平均22.4分9.6得点4.7リバウンドを残してレギュラーシーズンを終えると、プレーオフに入ってから大暴れ。メンフィス・グリズリーズとのファーストラウンド初戦ではレギュラーシーズンも含めて自己最多となる5本の3ポイントシュートを決め切り、プレーオフキャリアハイの29得点をマーク。

 グリズリーズとのシリーズでは6戦中3試合で2ケタ得点を奪取。ゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス・セミファイナルこそ6戦のうち5試合で1ケタ得点に終わったものの、ナゲッツとのウェスト決勝では4試合すべてで2ケタ得点。

 プレータイムは4戦連続で増加し、今シーズンのラストゲームとなった第4戦では41分56秒もプレーし、10得点7リバウンドをマーク。シリーズ平均33.5分15.3得点はいずれもレブロン、デイビス、リーブスに次ぐチーム4位となり、通算21試合に出場して残した3ポイントシュート成功率51.9パーセント(平均1.3本成功)はなんとNBA歴代トップ。

 『Yahoo! Sports』が27日に報じたところによると、八村はウィザーズとの延長契約の話し合いの際に1シーズン平均約1200万ドル(約16億8000万円)で交渉を始めていたのだが、年平均1300万ドルから1400万ドル(約18億2000万円から19億6000万円)へ上昇していったという。しかも、代理人らを含めた八村側は4年で6000万ドル(約84億円)に近い契約総額を組みたい狙いのようだ。

 203センチ104キロの八村は、NBAキャリア4年目を終えたばかりの25歳。レブロンやデイビス、フィル・ハンディAC(アシスタントコーチ)の下、短期間で成長を見せていただけに、今夏どのチームとどれほど高額な契約を結ぶことになるのか、今後の動向からも目が離せない。

八村 塁の関連記事