2023.07.09

グレッグ・ポポビッチHCがスパーズと5年総額113億円を超える巨額契約に合意

コーチとして今年殿堂入りも決まっているポポビッチHC[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 7月9日(現地時間8日)。サンアントニオ・スパーズは、グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)と新たに5年契約へ合意したことを発表した。

 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、今回ポポビッチが合意と報じられた契約は5年で8000万ドル(約113億6000万円)以上になるという。

 そのため、先日デトロイト・ピストンズと6年7850万ドル(約111億4700万円)という巨額契約を結んだモンティ・ウィリアムズHCよりも総額と年平均で上回ることとなった。

 1996年12月にスパーズの指揮官へ就任したポポビッチは、昨シーズン終了時点で約27シーズンもの期間で指揮を執っており、フランチャイズ通算5度の優勝すべてを経験し、今年の秋にはコーチとしてバスケットボール殿堂入りが決まっている名将。

 昨年3月にドン・ネルソンが保持していたレギュラーシーズン1335勝というNBA史上最多勝記録を塗り替え、現在はその記録を1366勝(761敗/勝率64.2パーセント)まで伸ばしており、プレーオフでも歴代3位の170勝(114敗/勝率59.9パーセント)を残している。

 74歳のポポビッチHCが指揮を執るスパーズは、現在4シーズン連続でプレーオフから遠ざかっており、昨シーズンはウェスタン・カンファレンス最下位の22勝60敗に終わっていた。

 だが今年のドラフトで1巡目全体1位指名権を手にし、ビクター・ウェンバンヤマというチームの核となるビッグマンを獲得したことで、スパーズは新たな時代を迎えようとしている。

 なお、ポポビッチHCはスパーズのバスケットボール運営部代表も務めていることから、新契約の期間中に指揮官の座を退いてフロントとしての職に専念する可能性もありそうだ。