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7月12日(現地時間11日)。NBAは、2023-24シーズンから導入されるルール変更が理事会で承認されたことを発表した。
選手や選手会の代表者、コーチ、ガバナー、チームのバスケットボール部門エグゼクティブ、審判によって構成されるNBAの競技委員会は、試合中のフロッピングに対するペナルティーと、コーチによるチャレンジの拡大をいずれも満場一致で理事会に勧告しており、これが通ったことになる。
今シーズンから導入となるルール変更は、フロッピング(レフェリーの目を欺いてファウルをコールさせようとする行為)に対するペナルティーと、コーチのチャレンジ拡大の2点。
新たなルールでは、審判がフロッピングとコールした場合、その選手にはテクニカルファウル(アンスポーツマンライクではない)が科され、相手チームへフリースロー1本が与えられる。フロッピングの違反に基づいて選手が退場になることはない。なお、フリースローを放つのは、フロッピングをコールされた時点でコートに立っていた5選手のうちいずれの選手でも可能。
フロッピングの違反をコールするために審判がプレーを止める必要はない。その必要があれば、審判団は中立の機会を待ってから試合を止めてフロッピングのペナルティーを科す。フリースロー後は、リーグのプレー再開原則が適用となり、プレー再開時はプレーが止まった際にポゼッションをしていた、あるいはポゼッションに迫っていたチーム側のポゼッションとなる。
ただ、審判が同じプレーでファウルとフロッピングの違反の両方をコールするケースもあり得る。
フロッピングの違反は、コーチによるチャレンジで直接レビューすることはできない。だがコーチのチャレンジによるコール後のファウルのリプレーレビューや、コールされたファウルのリプレーレビュー(フレグラントファウルやブロックチャージ、ピリオド終了時のファウルやクリアパスファウルの可能性など)をとおして、審判がフロッピングをコールする可能性もある。
リーグオフィスは今後も、試合後にフロッピングについて評価することが可能。今シーズンからは、新たに試合後にフロッピングに対して科される罰金のシステムが、テクニカルファウルの際と同様に修正され、2000ドル(約27万6000円)から始まり、違反を繰り返すことで増額されていくこととなる。
今回のルール変更により、コーチのチャレンジは最初のチャレンジが成功した場合、2回目のチャレンジがチームに認められる形で拡大となった。
もっとも、チャレンジをする際にタイムアウトを使わなければいけないことは変わらず、タイムアウトが残っていない場合はチャレンジを行うことはできない。
さらに、チャレンジが成功して強制タイムアウトにならなかった場合は、チームは1回目のチャレンジのために使ったタイムアウトを引き続き保つこととなる。ただし、試合の長さや流れの理由から、2回目のチャレンジのために使ったタイムアウトは、チャレンジが成功した場合でもチームに残らない。
この2点のルール変更が適用されることで、今シーズンの公式戦ではどのような変化が起こるのだろうか。まずは10月上旬から始まる見込みのプレシーズンゲームで、選手たちやコーチたちが見せる対応に注目したいところだ。
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