2023.09.28

過去10シーズンのNBA出場時間ランキング…1位は“鉄人”、“生きる伝説”は7位

過去10シーズンで最長2万5894分のプレータイムを記録したジェームズ・ハーデン [写真]=Getty Images

 NBAでは昨今、ロードマネジメントが取り沙汰されている。しかしながら、スター選手たちは球団における自身の責任を理解しており、骨身を削る思いでチームに貢献していることも忘れてはならない。

『Fadeaway Sports』は、過去10シーズンで長時間プレーした選手を調査。その結果、ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が2万5894分のプレータイムを記録し、リーグで最もコートに立ち続けたことが明らかになった。

 これまで態度などが度々指摘されてきたハーデンだが、今回のデータにより最も献身性を示したことが判明した。彼の存在が際立っていたのは、ヒューストン・ロケッツ時代だろう。オクラホマシティ・サンダーではシックスマンを任されていたハーデンだが、キャリア4年目にロケッツに加入してからはエースとしてチームをけん引。9シーズンで出場した621試合はすべてスターターとして起用され、1試合の平均出場時間は37.0分に達し、29.6得点6.0リバウンド7.7アシストを記録した。

 2020-21シーズン以降はケガに悩まされているものの、引き続きスタッツは圧巻の一言。平均20.0得点10.0アシストを下回ったシーズンは1シーズンたりともなく、健康な状態にあれば、平均36.0分の出場をキープしている。

 そんな“鉄人”ハーデンに続き、2位の2万5737分の出場時間をマークしたのは、デマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)である。キャリアで大きなケガに見舞われることなく、NBAキャリア14年の平均プレータイムは34.4分。通算1031試合に出場し、ベンチから出場したのは、ルーキーイヤーの12試合のみ。ミッドレンジのスペシャリストはキャリアを通じて、チームのトップスコアラーの1人として所属球団の窮地を救い、白星をもたらしてきた。

“生きる伝説”レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、合計出場時間2万3719分で7位にランクインした。38歳を迎えた昨シーズンは、レギュラーシーズンが平均35.5分、プレーオフが同38.7分のプレータイムを獲得。現役時代に同年齢だった頃のダーク・ノビツキー氏(元ダラス・マーベリックス)が同26.4分、ヴィンス・カーター氏(元トロント・ラプターズほか)が同16.5分であることを考慮すると、レブロンがいかに長きにわたり、トップコンディションを維持しているかがわかるだろう。

NBA通算得点で歴代1位に立ったレブロン・ジェームズ [写真]=Getty Images

 ランキングトップ10で唯一、オールスターでのプレー経験がない選手はハリソン・バーンズ(サクラメント・キングス)で、合計2万4360分はデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)の2万4775分に続く第4位の記録。また、ハードワークのイメージが強いジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)は2万2509分で第10位にランクインした。

 NBA開幕まで残すところ約1カ月。興奮の再来まで、こうしたユニークなデータでNBAを深掘りしてみてはいかがだろうか。ランキングトップ10は以下のとおり。

1位:ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)2万5894分
2位:デマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)2万5737分
3位:デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)2万4775分
4位:ハリソン・バーンズ(サクラメント・キングス)2万4360分
5位:トバイアス・ハリス(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)2万4276分
6位:ラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・クリッパーズ)2万4032分
7位:レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)2万3719分
8位:ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)2万3378分
9位:カイル・ラウリー(マイアミ・ヒート)2万2644分
10位:ジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)2万2509分

文=Meiji

ジェームズ・ハーデンの関連記事