2023.09.28
今夏、ジェームズ・ハーデンはプレーヤーオプションとなっていた2023-24シーズンの契約を行使し、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへ残留。そこでチーム側とトレード先を模索していくと現地メディアが報じていた。
それから約1カ月が経過した8月13日(現地時間12日、日付は以下同)。シクサーズはハーデンのトレードトークを終了し、今シーズンに向けたトレーニングキャンプで呼び戻す計画だと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報道。
その一方で、『The Athletic』のサム・アミック記者は同日にハーデンがシクサーズでプレーするつもりはないと報道。シクサーズ在籍2年目を終えた元オールスターガードは、自身のシクサーズに対する態度は変わっていないと報じていた。
すると今度はハーデンが中国で行われた契約するシューズメーカーのアディダスのイベントで、シクサーズのGM(ゼネラルマネージャー)を「嘘つき」と非難する事態に発展。
「ダリル・モーリーは噓つきだ。俺は絶対に彼がいる組織の一員にはならない。もう一度言う。ダリル・モーリーは噓つきだ。彼がいる組織の一員には絶対にならない」
中国で所属するチームのGMを非難したハーデン。もともと、ハーデンにとって、モーリーはヒューストン・ロケッツ時代のGMだったのだが、現在は両サイドの考えが食い違い、ハーデンは不満をぶちまけることとなった。
ハーデンが希望する移籍先として、ロサンゼルス・クリッパーズが挙げられていたのだが、結局クリッパーズを含めた他チームとのトレード成立に向けた話し合いは進展せず、交渉打ち切りと『ESPN』が報じたものの、ハーデンの発言から、修復不可能な状況へ悪化しているようにも映る。
契約最終年を迎えたハーデンの今シーズンの年俸は3564万ドル(約51億6780万円)。チームは昨シーズン終了後にドック・リバース前HC(ヘッドコーチ)を解任し、新たにニック・ナースHCが就任。ロスターには昨シーズンのMVPジョエル・エンビードを筆頭に、タイリース・マクシーやトバイアス・ハリス、PJ・タッカー、ディアンソニー・メルトン、パトリック・ベバリーといった選手たちがおり、イースタン・カンファレンス上位を狙える戦力を有している。
だが今回の発言で、ハーデンがチームの一員として今シーズンを迎える気があるとは思えないことから、シクサーズは33歳のベテランガードを放出せざるを得ない状況に陥ってしまったのかもしれない。
2018年のMVPは、これまでのキャリア14シーズンで得点王に3度、アシスト王に2度輝いており、昨シーズンは平均21.0得点6.1リバウンド1.2スティールにリーグトップの10.7アシストを残していた。
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