2023.12.22

昨季29試合の出場にとどまったザイオン…条項発動でペリカンズとの契約最終3年間が無保証に

リーグ屈指のスター選手が来季修了後から無保証に[写真]=Getty Images
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 2022年7月にニューオーリンズ・ペリカンズと5年1億9300万ドル(当時約260億5500万円)で契約延長を締結したザイオン・ウィリアムソン。これまでケガがちなキャリアを送っている2019年のドラフト1位だが、今シーズンは定期的に欠場をはさみつつ、コートに立ち続けている。

 1年目はヒザ、2021-22シーズンは足、昨シーズンはハムストリングと、故障に悩まされるキャリアを送っているザイオン。球団も契約延長の際にこの部分を懸念していたようで、契約延長の際に“健康維持”のオプションを追加していたようだ。

 現地メディア『The Athletic』が契約書を確認したところ、昨シーズンにザイオンが29試合を欠場したことで、契約の最終3年間の保証が取り消しに。1シーズンあたり22試合以上欠場した場合に条項が発動し、球団は2024-25シーズン終了後に金銭的な要素を気にすることなく、2度のオールスターフォワードを解雇できる権利を持つ。

豪快なプレーが持ち味のザイオン[写真]=Getty Images

 また、ザイオンが今シーズンも長期間の欠場となった場合、来シーズンの保証年棒が減る可能性もあるという。一方でザイオンが十分に出場し、計量のチェックポイントをクリアした場合、保証額を取り戻せる条項も契約に取り込まれている。

 身長は198センチと2メートルに届かないながらも、体重は129キロを記録しているザイオン。彼より10センチ以上大きいニコラ・ヨキッチ(デンバーナゲッツ)やジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)といったセンターらとほぼ同じ体重ということを考えると、彼の異質性は明らかだろう。

 リーグデビューからコンディショニングに批判を受けてきたザイオンだが、先日の『Inside the NBA』に出演したシャキール・オニール、チャールズ・バークリーも「まだ準備が整っていない」と、若手フォワードに厳しいコメントを送っている。

 今シーズンは23試合に出場し、平均22.0得点5.8リバウンド4.6アシストをマークしているザイオン。契約の保証を取り戻し、チームを勝利に導くためにも、なんとか健康体を保っておきたいところだ。

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