2024.03.06

過去20年で最もインパクトのある大学アスリートランキング…バスケ界から選出された上位選手は?

デューク大の中心選手として活躍していたザイオン・ウィリアムソン(中央)[写真]=GettyImages

 アメリカの大学スポーツは、時にプロスポーツを凌ぐ熱狂を生み出す。最近では、レブロン・ジェームズも敬愛するアメリカンフットボールの伝説、ディオン・サンダース率いるコロラド大学の試合が930万人の視聴者を記録し、『ESPN』史上最も視聴された深夜帯のアメフトゲームとなった。

 そのアメフトと双璧をなすのが、バスケットボールである。高校での並外れた活躍はリクルートの格好の的となり、選手が数多の強豪校から1校を厳選して進学先を発表すると、トップメディアがこぞってニュースを掲載するような世界。注目選手や名門校同士の試合ともなれば、転売サイトでチケットを購入する人もいるほどだ。

『Complex Sports』は、過去20年間におけるアメリカの大学アスリートランキングを発表。このランキングは、競技面における技術や影響力ではなく、外部のオーディエンスからの認知度に基づき作成されたもの。以下では、同リストからバスケットボール選手に限定して、上位に名を連ねた選手を紹介したい。

ザイオン・ウィリアムソン(デューク大学)

各界から熱視線が送られたザイオン・ウィリアムソン[写真]=GettyImages


 ニューオーリンズ・ペリカンズの背番号1は、レブロンに次ぐ怪物として近年のカレッジバスケ界で最も騒がれた才能だろう。

 キングのほか、第44代アメリカ大統領であるバラク・オバマや24度のグラミー賞受賞歴を誇るジェイ・Zなど、名だたる著名人やセレブリティがザイオンを一目見ようと、コートサイドに訪れていた。RJ・バレット、キャム・レディッシュも含めた豪華トリオが躍動するデューク大学のバスケットボールには、華があった。歴史のはじまりを刮目するべく、ケンタッキー大学と対戦した彼らのデビュー戦が開催された日には、多くのバスケファンが夜更かしをし、ノースカロライナ大学チャペルヒル校と対峙した伝統の一戦では、最安値のシートが2500ドル(約37万円)まで高騰する異例の事態に。

 毎週のように驚異的なハイライトを生み出したザイオンは、負傷離脱があったにもかかわらず、全米男子カレッジバスケットボールの最優秀選手賞を総なめにし、コンセンサス・ナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの称号を獲得した。2019年のドラフト1位は紛れもなく、近代カレッジバスケで最もグローバルな注目を集めた存在だろう。

ケイトリン・クラーク(アイオワ大学)

クラークはピート・マラビッチが保持していたNCAAディビジョン1の歴代最多得点記録を更新[写真]=GettyImages


 女子バスケットボールへ対するネガティブな意見は、彼女の登場によって静かなものとなった。

 ルイジアナ州立大学のエンジェル・リースが脚光を浴びる前まで、クラークは男女の双方を含む大学バスケットボールの主役だった。“女性版カリー”の異名を持つ背番号22のポイントガードが出場したエリート8の試合は、『ESPN』で放送された昨シーズンのどのNBAの試合よりも多くのTV視聴者を獲得。ソーシャルメディアの進化により、彼女は女子バスケットボールの世界に大勢の新たな視聴者を呼び込み、『Complex Sports』は、人気のピークにある女子大学バスケットボールが今年のマーチマッドネスで男子を上回るヘッドラインになると予測している。

 クラークは、男子を含めるNCAAディビジョン1の歴代最多得点記録保持者であり、アシストでもカンファレンス記録を更新。現在、世界で最も有名なラッパーの1人であるトラビス・スコットが、彼女のプレーを見るためにアイオワに上陸するのも納得である。WNBAでも素晴らしい未来が待っているはずだが、大学キャリアに華やかな終止符を打つべく、ラストイヤーはナショナルタイトルを渇望していることだろう。

ジマー・フレデッテ(ブリガムヤング大学)

2011年までブリガムヤング大でプレーしたジマー・フレデッテ[写真]=GettyImages


 現在でこそ、3ポイントの代名詞はステフィン・カリーのものとなっているが、4度のNBAチャンピオンが時代を席巻する前まで、ロングスリーはフレデッテの十八番であり、不必要なまでに遠距離から放たれるショットは“ジマー・レンジ”と呼ばれるほどだった。

 もし、彼のカレッジ時代に令和のようなSNS文化が広まっていれば、彼の爆発的なスコアリングは大きなハイプを生み出していたに違いない。特に、1試合平均28.9得点を記録したシニアでのプレーは、今なお往年のカレッジバスケファンの脳裏に焼きついていることだろう。NBAでこそ華々しいキャリアを築けなかったものの、キングスのラストイヤーとなった、2013-14シーズンのアウトサイド成功率は49.3パーセント。また、現在は3x3へと転身し、「2023 FIBA 3x3 ワールドカップ」でアメリカ代表を銀メダルへと導き、同年のアメリカの3x3における年間男子最優秀選手に輝いた。

文=Meiji

■ 『Complex Sports』過去20年で最もインパクトのある大学アスリートランキング
14位 エンジェル・リース(ルイジアナ州立大)
13位 マンタイ・テオ(ノートルダム大)
12位 ヴィンス・ヤング(テキサス大)
11位 ジョン・ウォール(ケンタッキー大)
10位 ラマー・ジャクソン(ルイビル大)
9位 キャム・ニュートン(オーバーン大)
8位 ジョー・バロウ(ルイジアナ州立大)
7位 ジマー・フレデッテ(ブリガムヤング大)
6位 ケイトリン・クラーク(アイオワ大)
5位 ティム・ティーボウ(フロリダ大)
4位 ザイオン・ウィリアムソン(デューク大)
3位 ディオン・サンダース(コロラド大)
2位 レジ―・ブッシュ(南カリフォルニア大)
1位 ジョニー・マンジール(テキサスA&M大)

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