2024.03.05

キングもお手上げ…レブロンが“解決策なし”と考える現役NBA選手6名とは?

レブロン・ジェームズ[写真]=GettyImages

 ロサンゼルス・レイカーズは、熾烈な争いを繰り広げるウェスタン・カンファレンスにおいて、プレーイン圏内の最低ラインである10位に位置している。11位のジャズとは5.5ゲーム差があるものの、これから佳境に向かう現状ではとても安泰とは言えず、むしろプレーオフ圏内のニューオーリンズ・ペリカンズやサクラメント・キングスともゲーム差は僅差のため、早めにスパートをかけたいところだろう。

 3月3日(現地時間2日)に開催されたデンバー・ナゲッツとの一戦は、勢いをつける絶好の機会だった。この日のレイカーズは八村塁の23得点を筆頭に、スターター全員が15得点を超える出来栄え。しかし、王者の防壁はあまりにも高く、肝心の最終クォーターで突き放されてしまい、惜しくもホームで貴重な白星獲得には至らなかった。

 言うまでもなく、レイカーズの悩みの種はニコラ・ヨキッチだった。2度のシーズンMVPはこの試合、35得点、10リバウンド、7アシストのダブルダブルをマーク。レイカーズに負けじと劣らないナゲッツの得点バランスは、終始攻撃の起点であり続けたヨキッチの存在によるものである。

 この試合、通算得点記録を4万点の大台に乗せたレブロン・ジェームズは試合後のインタビューで記者からヨキッチを抑えるための解決策を問われると、極めてシンプルにこう回答した。

「ないね。何もない」

 そして、直後にリーグに他に解決策がない選手がいるかと問われると、ヨキッチを含め、6選手の名前を挙げている。

「ジョエル(・エンビード)と、ジョーカーだ。あとは、ルカ(・ドンチッチ)、ヤニス(・アデトクンボ)、ステフ(・カリー)、KD(ケビン・デュラント)だね。数名しかいないよ」

 レブロンが最初の2選手にヨキッチとエンビードを挙げるのは納得だろう。レイカーズがナゲッツに最後に勝利したのは、2022年12月18日(同17日)のゲームにまで遡る。直近の8試合では全てナゲッツに軍配が上がっており、その間、ヨキッチは26.6得点、13.1リバウンド、11.3アシストの平均トリプルダブルをマークしている。

 一方のエンビードもヨキッチと同じく、レイカーズ相手に連勝を続けており、レイカーズのフィラデルフィア・セブンティシクサーズに対する直近の勝ち星は2020年3月4日(同3日)。エンビードのスタッツも31.5得点、10.5リバウンド、5.4アシストと驚異的で、4度のオール・ディフェンシブ選出歴を持つアンソニー・デイビスを擁してもスター級のビッグマンたちには苦戦を強いられている。

 しかし、NBAの頂点に立つには、これらの“モンスター”を討伐し続けなければならない。解決策がないのであれば、ただ上回るのみ。規格外のキングであれば、どんな不可能でも可能にしてしまうはずだ。

文=Meiji

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