2023.12.30

2024年の殿堂入り追加候補が発表…“ペニー”ハーダウェイとW・デイビスが初ノミネート

長身PGとして一世を風靡したハーダウェイ[写真]=Getty Images
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 12月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以降、殿堂)が、2024年のバスケットボール殿堂入りの追加候補を発表した。

 今回、新たに殿堂入り候補として加わったのは、アンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)、ウォルター・デイビス(元フェニックス・サンズほか)の2名。

 ビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)やビル・レインビア(元デトロイト・ピストンズほか)、2008年の北京オリンピックで金メダルを獲得した男子バスケットボールアメリカ代表(リディームチーム)などとともに初ノミネートとなる。

 2024年の殿堂入りメンバー最終候補は、オールスターウィークエンド期間中の来年2月17日にインディアナ州インディアナポリスで発表される。殿堂入りメンバーは、同4月7日にアリゾナ州フェニックスで開催されるNCAAトーナメントのファイナル4期間中に発表される予定で、殿堂入り式典は同8月17日、18日にマサチューセッツ州スプリングフィールドで開催される。

 メンフィス大学出身のハーダウェイは、201センチ88キロの長身ポイントガードとして1990年代中盤から2000年代後半にかけて14シーズンをプレー。オールスターに4度、オールNBAチームに3度選ばれており、特にキャリア初期はリーグを代表する選手の1人として絶大な人気を誇った。

 細身の体格から繰り出すボールハンドリングや相手どころか味方の意表さえも突くパスさばき、長身を駆使したポストプレーで魅了したほか、ファストブレイクやドライブからたたき込むダンクやフィニッシュはどれも華やかで、シルエットも美しいものだった。

 現役引退後はコーチへ転身しており、現在は母校メンフィス大のヘッドコーチ(HC)として就任6シーズン目を迎えている。

 ノースカロライナ大学出身のデイビスは、1970年代後半から1990年代序盤にかけて、ウイングプレーヤーとしてNBAで15シーズンを戦い抜いた。1977-78シーズンに平均24.2得点6.0リバウンド3.4アシスト1.4スティールを残して新人王に輝いたほか、サンズとデンバー・ナゲッツ、ポートランド・トレイルブレイザーズでプレーしてオールスターに6度、オールNBAチームに2度選出。

 レギュラーシーズン通算1033試合で平均18.9得点3.0リバウンド3.8アシスト1.2スティールを残したデイビスは、キャリア最初の11シーズンを所属したサンズで背番号6が永久欠番になっており、通算1万5666得点やフィールドゴール成功6497本など、複数の部門でサンズの球団最多記録を保持している。

 そのデイビスは、現地時間11月2日朝にノースカロライナ州シャーロットで家族が訪れた際に老衰のため逝去している。