2024.06.08

「チームが勝つためならなんだってやる」…ファイナル初戦で有言実行したポルジンギス

ファイナル初戦に快勝したセルティックス[写真]=Getty Images
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 6月7日(現地時間6日、日付は以下同)にスタートした「NBAファイナル2024」は、ボストン・セルティックスがホームのTDガーデンでダラス・マーベリックス相手に107-89で快勝し、シリーズ先勝とした。

 この日のセルティックスは第1クォーターから37-20とマブスを圧倒し、前半で最大29点の大量リード。その火付け役となったのが、クリスタプス・ポルジンギスだ。

 右ふくらはぎの肉離れのため、10試合連続で欠場していた218センチのビッグマンは、4月30日以来初の実戦へ臨み、第1クォーター残り7分17秒にコートイン。残り約5分からフリースロー2本にジャンパー、ダンク、3ポイントシュートも決め切り、両チーム最多の11得点をマーク。

 第2クォーターに入ってもジャンパーや長距離砲を沈め、ディフェンス面でも自慢の高さと長さを駆使したリムプロテクションで相手チームのショットミスを誘発し、20分34秒の出場で20得点6リバウンド3ブロックの活躍で勝利に大きく貢献した。

 この試合でチーム最多の22得点に6リバウンド3スティール3ブロックを記録したジェイレン・ブラウンはこう話す。

「クリスタプスがモンスターゲームをやってくれた。彼のシュート力、スイッチやミスマッチからアタックするといった彼の存在感が大きかった。あれがこのシリーズで僕らが前へ進むために必要なことなんだ」

 ケガのため1カ月間以上も試合へ出場できなかったこともあり、ポルジンギスは「確かに、長い間欠場していたから理想的ではなかった」と明かすも、「でも僕はこの場に戻ってくるべく、メンタル面でも準備してきたんだ。それが報われたのさ。今夜はいい仕事ができたし、結果には満足している」と胸を張った。

 復帰戦では先発から外れてベンチスタートになるも、この男が見据えるのはチームの成功、チャンピオンシップ獲得のみ。「ここへやって来た初日から、僕は『このチームが勝つためならなんだってやる』と言ってきた。だから関係ないね」と、目の前の試合、自身のプレーにフォーカスしていた。

 シリーズを1勝0敗としたセルティックスは、フランチャイズ史上18度目の優勝まであと3勝とした。だが2年前のファイナルで初戦と第3戦に勝利して2勝1敗とリードしながら、ゴールデンステイト・ウォリアーズに3連敗を喫してシリーズを落としていたことで、ジェイソン・テイタムはこう気を引き締めていた。

「ここまで戻って、この場に立てているのは本当に大きなこと。でも2年前、僕らは初戦に勝ったのに最終的な結果がどうなったか分かっている。自分たちにはまだやることが数多く残されている」

 10日に行われる第2戦で、セルティックスとしてはマブス相手にホーム2連勝を飾ってシリーズを優位に進めたいところだ。

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