2024.06.07

元NBA選手のチェイス・バディンガーが“ビーチバレー選手”としてパリ五輪出場

バスケットからビーチバレーへ転向したバディンガー[写真]=Getty Images
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 6月5日。元NBAプレーヤーのチェイス・バディンガーが、アメリカ代表のビーチバレーボールチームの一員として「2024年パリオリンピック」へ出場することとなった。

 2009年のドラフト2巡目全体44位でデトロイト・ピストンズから指名されたバディンガーは、201センチ94キロのフォワードで、ドラフト当日のトレードでヒューストン・ロケッツへ移籍してNBAデビュー。キャリア7シーズンでロケッツ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、インディアナ・ペイサーズ、フェニックス・サンズに所属し、レギュラーシーズン通算407試合の出場でキャリア平均19.7分7.9得点3.0リバウンド1.2アシストを残した。

 2015-16シーズンを最後にNBAから離れたバディンガーは、その後スペインでもプレーしたのだが、ビーチバレーへ転向し、パートナーのマイルズ・エバンスとともにパリ五輪出場が決定。

 もともと、バディンガーは高校時代の2006年にバスケットボールでマクドナルド・オールアメリカン、バレーボールでも2005年に『Volleyball Magazine』の年間最優秀選手賞に選ばれていた。

 『NBC Sports』によると、NBAのレギュラーシーズンに出場した選手がビーチバレーの選手としてオリンピックへ出場するのは史上初。また、バディンガーはバスケットボールとビーチバレーをプレーした初のアスリートでもあると『プロバレーボール協会(Association of Volleyball Professionals/以降AVP)』のプロビーチバレーボールが報じている。

 先月36歳を迎えたバディンガーは、プロバスケットボール選手とプロビーチバレーボール選手の違いについて『AVP』へこう話していた。

「僕にとって最もタフな変化になったのは、1日に複数の試合、それを何日にも渡ってどうやってこなすかを学ぶことだった。バスケットボールではコートに出て1試合をこなせばその日は終わる。でもバレーボールだと、1日に2、3試合、あるいは4試合プレーすることもある。まるでバスケットボールのトレーニングキャンプみたいなんだ」

 世界最高のプロバスケットボールリーグ(NBA)からビーチバレーへ転向し、オリンピックへの出場権を獲得したバディンガー。元アリゾナ大学出身でNBAでもプレーしてきた男が、パリ五輪という大舞台で躍動することを期待したい。

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