2024.05.29
ミネソタ・ティンバーウルブズは、4月29日(現地時間28日、日付は以下同)に敵地フットプリント・センターで行われた「NBAプレーオフ2024」ファーストラウンド第4戦で、フェニックス・サンズを122-116で下し、4戦全勝のスウィープでシリーズ突破を決めた。
この日3連敗で追い込まれていたサンズは、デビン・ブッカーがゲームハイの49得点に5リバウンド6アシスト2スティール、ケビン・デュラントが33得点9リバウンド5アシスト4ブロックと大暴れ。同点21度、リードチェンジ23度という大激戦を演じた。
だがウルブズはアンソニー・エドワーズが最終クォーターだけで16得点を奪うなど計40得点に9リバウンド6アシスト2ブロック、カール・アンソニー・タウンズが28得点10リバウンド、ジェイデン・マクダニエルズが18得点、マイク・コンリーが10得点7アシスト、ルディ・ゴベアが9得点5リバウンド2ブロックをマーク。
ファーストラウンド全8カードで唯一のスウィープ突破としたウルブズは、7ゲームシリーズで球団史上初、さらにはミネソタのプロスポーツ史上初のスウィープで、NBAプレーオフのシリーズを制したのは2004年以来初となった。
このチームを得点面で引っ張るエドワーズは、22歳の若きオールスターガードながら、第4戦で40得点を奪ったことで、プレーオフ通算8度目の30得点超えとなり、ケビン・ガーネット(元ウルブズほか/7度)を抜いて早くも球団史上最多記録を更新。
シリーズ平均で両チームトップの31.0得点に8.0リバウンド6.3アシスト2.0スティールをたたき出した男は、強烈なダンクやタイムリーなジャンパー、3ポイントシュートなどを放り込み、サンズの脅威となって申し分ない活躍を見せた。
そんなエドワーズについて、ゴベアが「僕らは彼の成長、リーダー、選手、それに1人の男としての進化を見てきた。楽しいものさ」と語れば、タウンズは「彼はリーグの顔だ。これまでも言ってきた。そう言うと彼は嫌がるけど、それが真実なのさ」と称えていた。
また、対戦相手のデュラントは「アント(エドワーズの愛称)にはとても感心した。俺の大好きな選手だ。リーグ入りしてから、ものすごい成長を遂げている」と若手スターを称賛。
もともと、エドワーズにとって、デュラントは“GOAT”(史上最高の選手)と公言してきた憧れの選手。アメリカ代表としてパリオリンピックへ出場することも決まっており、飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムを駆け上がる男はシリーズ終了後にこう話していた。
「KD(デュラントの愛称)のことは最高にリスペクトしている。彼は毎晩競い合ってくる。彼の試合は5歳の頃から毎試合見てきた。本当に大好きなんだ。この夏に彼と一緒にプレーして、ちょっとトラッシュトークをして俺が彼のシーズンを終わらせたんだって言うのが楽しみだ」
エドワーズ率いるウルブズがカンファレンス・セミファイナルで対戦するのは、デンバー・ナゲッツとロサンゼルス・レイカーズの勝者。このシリーズは30日にナゲッツの3勝1敗で第5戦を迎える。どちらが勝ち上がることになったとしても、ウルブズには十分な時間があることから、入念な準備をして臨むことができるだろう。
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