2024.06.14
「相手はほとんどの時間帯で1対1をしていた。彼らは多くのヘルプを送ってこなかった。それがこの要因になった」
そう口にしていたのは、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。6月7日(現地時間6日、日付は以下同)に敵地TDガーデンで行われた「NBAファイナル2024」第1戦で、ボストン・セルティックスはドンチッチに対して主にジェイレン・ブラウンがマッチアップし、スイッチしてもそのまま相手選手が1対1で対峙することとなった。
マブスは第1クォーター中盤からセルティックスに引き離されてしまい、最終スコア89-107で大敗。第3クォーター中盤に8点差まで詰め寄ったものの、「試合が始まったのはあの場面だった」とブラウンが語ったとおり、セルティックスが14-0のランで再び引き離すことに成功。
ドンチッチは「NBAプレーオフ2024」でファイナルを迎えるまでの17試合で平均41.5分28.8得点9.6リバウンド8.8アシスト1.6スティールを残してきた。セルティックスとの初戦でも30得点10リバウンド2スティールこそ残すも、アシストはプレーオフキャリア最少の1本のみ。
マブスはドンチッチやカイリー・アービングとビッグマン陣(ダニエル・ギャフォードやデレック・ライブリー2世)とのピック&ロールからボールハンドラーが相手選手を引き連れてフィニッシャーへアリウープを何度も演出してきた。
だがセルティックスはドンチッチへブラウン、カイリーにはドリュー・ホリデーが主なディフェンダーとなり、スイッチでマッチアップ相手が代わってもダブルチームをせずに抑え込んだ。
ファイナルまでの3ラウンドで、マブスの選手たちはドンチッチのパスからフィールドゴール成功率57パーセントの高確率でショットを決めてきたものの、ファイナル初戦では6投中成功わずか1本と決まらず、チーム全体でも9アシストで11ターンオーバーを喫していた。
また、フィールドゴール成功率31.6パーセント(6/19)でファイナルとしてはキャリアワーストのショット成功率に終わったカイリー(12得点)はこう話していた。
「もうちょっとボールを動かさないと。それはペースを上げて、みんなへ簡単な機会を与えられる僕から始まることなんだ。相手が僕らへ仕掛けてくることにアジャストしていくだけ」
シリーズはセルティックスの1勝0敗。ただし、NBAファイナルは先にどちらかのチームが4勝目を挙げない限り、戦い続けていくシリーズとなる。そのため、ドンチッチは「勝とうが負けようが、どっちにしろ4つのうちの1つなんだ。僕らは次の試合に向けてフォーカスしていかなきゃ」と前を向いていた。
10日の第2戦で、マブスがセルティックスの守備陣を打開して勝利を飾ることができるか注目していきたい。
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