2025.06.23

節目となるモデル『エア・ジョーダン40』の存在が明らかに…ヤングも練習で着用

エア・ジョーダンのロゴ[写真]=Getty Images

 マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)のシグネチャーとして、その歴史を刻み始めた『エア ジョーダン』は、今年で誕生から40周年を迎える。そして、毎年のように進化を続けてきたこのスニーカーの王様から、節目となる40作目の存在が明らかになった。

 スニーカーの権威メディア『Sneaker News』は、シリーズ最新作『エア ジョーダン 40』が2025年秋にリリースされると報道し、そのファーストルックを公開した。近年のトレンドであるミッドカット仕様の40代目について、同紙は「滑らかなレザーと最小限に抑えられたステッチが印象的で、洗練されたデザイン」と評価。無駄のないシームレスな外観となり、現代的な美学を体現する1足に仕上がっている。

 また、『Sneaker News』が運営するスニーカーデータベース『Kicks Finder』は、SNSアカウントに『エア ジョーダン 40』のスペックにまつわる情報も投稿。そこから読み解いた情報によれば、革新的な構造を持つアッパーは、上質な感触とグローブのようなフィット感で、コート上でのダイナミックな動きに完璧に適応すると同時に、摩擦と圧迫を軽減。長時間の着用でも快適な履き心地を実現し、パフォーマンスの向上はもちろんのこと、怪我のリスク軽減にも貢献するという。シューレースのデザインは『エア ジョーダン 10』を参照しており、着用時のフィット感と快適性を高めるべく、インナーブーツの仕様を採用している。

 そして、機能性を大きく左右するソールユニットには、ナイキの最先端の技術を駆使し、ブランド史上最大のエネルギーリターン率を実現する最高級の「ZoomX」と共に、素早い方向転換と弾みのあるスタートをサポートする「Zoom Strobel」を内蔵するようだ。この「Zoom Strobel」を採用した二層構造のクッショニングシステムは、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)らが着用する『ナイキ G.T.ハッスル 3』にも使用されている。ナイキスポーツ研究所(NSRL)は、同モデルを履いたプレーヤーが、前作『ナイキ G.T.ハッスル 2』を履いたプレーヤーよりも酸素消費量が少ないという研究結果を明らかにしており、ナイキは「こうしたエネルギーの節約は、どんなアスリートにとっても大きなメリットになる」としていた。一方、「ZoomX」は『ナイキ G.T. カット 3』に搭載されていた、抜群の反発力を発揮するテクノロジー。この2つの技術が最適化された『エア ジョーダン 40』は、ハードな現代バスケのコート上において、選手のパフォーマンスを最大限に引き出しながら、ケガのリスク低減にも一役を買うに違いない。

 まもなくお披露目となる『エア ジョーダン 40』については、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)がトレーニングで着用テストを行なっていることも報じられている。

 過去にはアディダスからシグネチャーモデルをリリースしていたヤングだが、2024−25シーズン途中にジョーダンブランドとの契約し、移籍を発表。そのヤングは、自身のインスタグラムに足元をモザイクで隠した練習画像を投稿しており、『Sole Retriever』はジョーダンブランドに確認を取り、ヤングによる『エア ジョーダン 40』の着用が認められたことを明かしている。

 待望の第40代エアジョーダンの全貌はいかに。ブランドからの続報が待たれる。 

文=Meiji

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