2025.06.23

歴史的シーズンを終えたサンダーのSGA「僕らはこの瞬間のためにやってきた」

キャリア7年目を最高の形で終えたSGA[写真]=Getty Images
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NBA歴代3位タイの1シーズン84勝、SGAは史上初の快挙を達成

 6月23日(現地時間22日、日付は以下同)。オクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを103-91で下し、6日から始まった「NBAファイナル2025」を4勝3敗で制してリーグの頂点に立った。

 試合は第1クォーター中盤にペイサーズのタイリース・ハリバートンがアキレス腱負傷で途中退場というアクシデントに見舞われる中、同点10度、リードチェンジ11度を記録。

 今シーズンの最終戦ではペイサーズがフィールドゴール成功率41.4パーセント(29/70)、サンダーも同40.2パーセント(35/87)と低調。サンダーは最大22点リードから10点差に縮められたものの、最後はフリースローで加点して勝ち切り、前身のシアトル・スーパーソニックス時代の1979年以来、2008-09シーズンのオクラホマシティ移転後初のリーグ制覇を達成した。

 サンダーのSGAことシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、この試合でフィールドゴール成功率29.6パーセント(8/27)と思うようにショットが決まらず。それでも、フリースロー12投中11本(成功率91.7パーセント)を沈めてゲームハイの29得点を奪取。

 さらに、20日に敗れた第6戦でキャリアワーストに並ぶ8ターンオーバーを喫していたのだが、第7戦ではシュート体勢になってからでもチームメートたちへパスを通し、ターンオーバー1本でプレーオフ自己最多12アシストをマークした。

 キャリア7年目でリーグの頂点に到達したSGAは、試合後の会場インタビューで「まだ実感が沸かないね」と切り出し、こう話していた。

「ものすごく多くの時間、たくさんの瞬間、それにたくさんの感情があり、信じられない夜もあれば、信じることができた夜もいくつもあった。自分たちがこの場にいることがクレイジーだけど、このグループはこの瞬間のためにやってきた。このグループは多大な時間をかけてきたんだから、僕らは優勝に値する」

今シーズンに見事リーグの頂点に立ったサンダー[写真]=Getty Images

 今シーズンのサンダーは、リーグベストかつフランチャイズ新記録の68勝14敗でレギュラーシーズンを終え、16勝7敗で「NBAプレーオフ2025」を駆け抜け、1シーズン合計で84勝21敗とした。

 NBA史上、1シーズンにレギュラーシーズンとプレーオフの合計で84勝以上を残したのはわずか4チームのみ。今シーズンのサンダーは2015-16シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズ(88勝)、1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(87勝)に次いで、1996-97シーズンのブルズ(84勝)と並ぶ歴代3位タイの白星を積み上げた。

 そのサンダーを引っ張ってきたSGAは、シリーズ平均30.3得点4.6リバウンド5.6アシスト1.9スティール1.6ブロックを残し、満票でファイナルMVPに選ばれた。

 1シーズンに得点王、シーズンMVP、ファイナルMVPを手にしたのはカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)、シャキール・オニール(元レイカーズほか)に続いてSGAがNBA史上4人目。

 しかもSGAは2022年から新設されたカンファレンス・ファイナルMVPにも選ばれたため、史上初の快挙で今シーズンを締めくくった。

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