2025.06.23

シリーズ平均30.3得点5.6アシストを残したサンダーのSGAが満票でファイナルMVPに選出

今シーズンのファイナルMVPを受賞したSGA(中央)[写真]=Getty Images
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 6月23日(現地時間22日)。オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズによる「NBAファイナル2025」第7戦がペイコム・センターで開催され、サンダーが1万8203人の観客がつめかけたホームで103-91と勝利し、4勝3敗でシリーズを制してNBAチャンピオンに輝いた。

 試合はアンドリュー・ネムハードのプルアップジャンパーでペイサーズが先制すると、サンダーもシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)がステップバックジャンパーでお返し。その後も交互に点を取り合う中、アウェーのペイサーズはタイリース・ハリバートンが約1分半で3本の3ポイントシュートを沈めて4点リードを手にする。するとサンダーは、ベンチスタートのアレックス・カルーソがSGAのアシストから2本連続で長距離砲を成功させて逆転。

 ところが、第1クォーター残り4分55秒にハリバートンがドライブを仕掛けようとしていた際に痛めていた右ふくらはぎを悪化させてしまい、コートに倒れ込んでしまう。悔しさのあまりコートを何度もたたいたハリバ―トンは、アキレス腱負傷によりここで無念の途中退場となった。

 それでも、ペイサーズは3点ビハインドで最初の12分間を終えると、第2クォーターに入ってベネディクト・マサリンの3ポイントで同点に追いつく。その後リードが入れ替わる中、ネムハードが前半残り4.1秒に3ポイントを決め、48-47の1点リードで折り返す。

 第3クォーターに入ると、サンダーがチェット・ホルムグレンのショットで逆転すると、ルーゲンツ・ドートの3ポイントも決まってリードを広げていく。対するペイサーズはTJ・マッコネルがレイアップやジャンパーを立て続けに決めて追い上げていく。

今季最終戦でSGAはゲームハイの29得点を奪った[写真]=Getty Images

 ただ、サンダーは第3クォーター途中でリードを2ケタに広げると、第4クォーターから9連続得点で残り7分41秒でこの日最大となる22点差(90-68)をつけた。

 ハリバートンを欠き、追い詰められたペイサーズだったが、パスカル・シアカムのジャンパーを皮切りにマサリンやネムハードが奮起し、残り3分を切って10点差まで挽回したものの、サンダーがSGAやジェイレン・ウィリアムズ、ホルムグレンがフリースローを沈めていき、最後は12点差で勝利を収めた。

 前身のシアトル・スーパーソニックス時代の1979年以来、2008-09シーズンのオクラホマシティ移転後初の王座獲得を果たしたサンダーでは、SGAがゲームハイの29得点12アシストに5リバウンド2ブロック、ウィリアムズが20得点4リバウンド4アシスト2スティール、ホルムグレンが18得点8リバウンド5ブロック、アレックス・カルーソとケイソン・ウォーレスがそれぞれ10得点を記録。

 ファイナルMVPにはシリーズ平均30.3得点4.6リバウンド5.6アシスト1.9スティール1.6ブロックを残したSGAが投票権を持つ11名全員から投票されて文句なしの受賞となった。

 キャリア7年目の今シーズン。SGAは得点王、シーズンMVP、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPに加えてサンダーをリーグの頂点に導いてファイナルMVPも獲得と、申し分ないシーズンを送ったと言っていいはずだ。

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