2025.06.05

ファイナル初戦を迎えるサンダーのSGA「このグループのためにベストな自分になれるように」

初のファイナルへ臨むSGA[写真]=Getty Images
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 6月5日(現地時間4日、日付は以下同)。オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズの選手たちとヘッドコーチ(HC)が、翌6日にスタートする「NBAファイナル2025」に向けたメディアデーに臨んだ。

 サンダーがシリーズを制すれば1979年以来、フランチャイズ史上2度目のリーグ制覇で、シアトル・スーパーソニックスから改名した2008-09シーズン以降では初。ペイサーズが頂点に立てばフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンとなる。

 なかでも注目はサンダーの“SGA”ことシェイ・ギルジャス・アレクサンダー。今シーズンの得点王かつMVPで、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPにも輝いた。

 前回NBAで得点王とMVP、さらにはチャンピオンシップも制したのは2000年のシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/センター)。ガードでは1998年のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)までさかのぼるだけに、ペイサーズからも徹底マークに遭うことが予想されている。

 今年のプレーオフ16試合で平均29.8得点5.7リバウンド6.9アシスト1.6スティールを誇るトップスコアラーとプレーすることについて、サンダーで2番手を務めるジェイレン・ウィリアムズはこう話す。

「彼のメンタリティーが大きい。勝者なんだ。『僕は最後までやり遂げてみせる』というメンタリティーの持ち主なんだ。それがチーム全体へ浸透しているんだと思う。彼は言い訳なんてしないんだ」

 サンダーはSGAとウィリアムズのオールスターデュオに加え、チェット・ホルムグレンアイザイア・ハーテンシュタインルーゲンツ・ドートアレックス・カルーソ、ケイソン・ウォーレス、アイザイア・ジョー、アーロン・ウィギンズ、ジェイリン・ウィリアムズらを擁している。

 今シーズンはレギュラーシーズンとプレーオフの合計でファイナルを迎える前の時点でNBA史上4チーム目となる80勝を達成し、計98試合を終えた時点で平均得失点差+12.55を残している。『Hoops Hype』によると、これは1970-71シーズンのミルウォーキー・バックス(+12.58)に次いでNBA歴代2位と、歴史に名を残すほどの実績を積み上げている。

 もっとも、今シーズンここまでを終えて歴史的なシーズンを過ごしながら、SGAは特にそのことについて考えることはなく、カンファレンス決勝を終えてからも、目の前のことに集中していると話していた。

「僕は(ファイナルの)第1戦にフォーカスしてきた。このグループのためにベストな自分になれるように努めている。そして自分たちのキャリアにおける最高の舞台で、このチームがフル回転できるようにやっている」

 ホームのペイコム・センターで迎える初戦。サンダーがペイサーズ相手にどんな戦いを見せてくれるかは必見だ。

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