2025.06.06

ファイナル初戦を制したペイサーズ…今年のPOで15点差以上の劣勢から5度目の逆転勝利

ハリバートン率いるペイサーズがシリーズ1勝目を手にした[写真]=Getty Images
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 6月6日(現地時間5日)。インディアナ・ペイサーズは敵地ペイコム・センターへ乗り込み、オクラホマシティ・サンダーとの「NBAファイナル2025」第1戦に臨んだ。

 サンダーは今年のプレーオフを通してシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)、ジェイレン・ウィリアムズルーゲンツ・ドートチェット・ホルムグレンアイザイア・ハーテンシュタインという2人のビッグマンを先発起用してきたが、この日はハーテンシュタインを外してケイソン・ウォーレスを送り込んだ。

 ペイサーズは前半だけでドートに4本、SGAとアレックス・カルーソに各3本を許すなど計12本のスティールを奪われ、なんと19本のターンオーバーを喫してしまう。

 それでも、ペイサーズはチーム一丸となって失点を阻止。TJ・マッコネルパスカル・シアカムらが踏ん張り、45-57の12点ビハインドで試合を折り返すと、後半に入って徐々に点差を縮めていく。

 ペイントエリアのディフェンスを固めてくるサンダーに対し、ペイサーズはオビ・トッピンマイルズ・ターナートーマス・ブライアントのビッグマン陣が3ポイントシュートを決め切り、アンドリュー・ネムハードがハンドラーとなって自ら加点しつつ、チームメートたちの得点機会も演出。

 第4クォーター序盤のスローインで5秒バイオレーションが近づく中で出したパスをウィリアムズに奪われ、そのままダンクを決められて残り9分42秒で15点ビハインド(79-94)を背負うも、そこからしぶとく食らいつき、最後は残り0.3秒にハリバートンが繰り出したプルアップのロングジャンパーでこの試合初のリードを奪い、ペイサーズが111-110で劇的勝利を飾った。

 ペイサーズはシアカムが19得点10リバウンド3アシスト、5本の長距離砲を沈めたトッピンが17得点5リバウンド、ターナーが15得点9リバウンド3ブロック、ハリバートンが14得点10リバウンド6アシスト、ネムハードが14得点4リバウンド6アシスト、アーロン・ニスミスが10得点12リバウンドを奪うなど、出場した10選手全員が点を取った。

 ファイナルの舞台、しかも第4クォーターで15点を追う展開から勝ち切ったペイサーズは、1971年以降でリーグ最多タイの逆転劇。また、1971年以降、残り0.3秒で初のリードを手にしたのはファイナルでは最も終盤に得たものとなった。

 そして今年のプレーオフを通じて、ペイサーズは15点差以上のビハインドを背負った試合で5度目の勝利。これは1998年以降でリーグトップと、まさに驚異的な戦いぶりを見せている。

 一方、敗れたサンダーはSGAがゲームハイの38得点に5リバウンド3アシスト3スティール、ウィリアムズが17得点4リバウンド6アシスト、ドートが15得点4リバウンド4スティール2ブロック、カルーソが11得点6リバウンド3スティール2ブロックを残すも惜敗となった。

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