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八村塁のクリスマスゲーム全戦績&レイカーズで活躍した“クリスマスの英雄”3選

クリスマスゲームにおける八村とレイカーズの歴史をチェック[写真]=Getty Images
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「選ばれし者」しか立てない聖夜のコート

 日本国内においては「恋人と過ごす日」というイメージが強いクリスマスだが、欧米では「家で家族との時間を楽しむ」というのが一般的。多くの店はシャッターを下ろし、人々は家族と暖炉を囲み、美味しい食事を楽しみ、そしてテレビの前でスポーツの試合を観戦する。
 NBAにおいても、現地時間12月25日(日本時間26日以下同)に行われる試合「NBAクリスマスゲーム」は「選ばれたスターたちが競演する特別な試合」と位置付けられており、選手たちにとっても出場は「名誉」。この最高の舞台に、日本人として唯一立ったのが八村塁だ。
 NBA docomoでは、2025年の「NBAクリスマスゲーム」5試合すべてを日本語実況・解説付きで無料配信する。本稿では配信をより楽しむために、八村のこれまでの激闘と名門レイカーズにおける「クリスマスの英雄たち」の系譜を紹介する。

なぜ「NBAクリスマスゲーム」は特別なのか?

「NBAクリスマスゲーム」の歴史は古く、リーグ創設2年目の1947年にまで遡る。以来、NBAはこの日を「レギュラーシーズンにおける最大のイベントの一つ」と位置づけてきた。2008年以降、クリスマス当日の試合開催は毎年5カードのみとされており、出場できるのは前年のファイナル進出チームや、リーグを代表するスーパースターを擁する人気チームばかり。クリスマスに試合が組まれること自体が、「リーグの顔」である証明となる。

 また、家族でテレビを囲む文化も相まって、当然クリスマスゲームの視聴者数は跳ね上がる。昨年(2024年)行われた5試合の平均視聴者数は525万人を記録。特にレイカーズとゴールデンステイト・ウォリアーズの試合では、平均視聴者数791万人、試合終盤にはピークの約845万人に達したとリーグは発表した。世界中のバスケットボールファンが注目するこの舞台に立つこと。それは、NBA選手という狭き門の中でも、さらに選び抜かれたエリートだけの特権なのだ。

日本の至宝・八村塁とクリスマスゲーム

 そんな「NBAクリスマスゲーム」に日本人選手として唯一出場経験があるのが、八村塁だ。レイカーズに移籍した2023年に初出場を果たすと、前述の平均791万人が視聴した2024年の試合にも出場。ここでは八村の過去2戦における活躍を振り返る。

■【2023年】ほろ苦くも歴史的な「初陣」

・ロサンゼルス・レイカーズ 113-125 ボストン・セルティックス
・八村スタッツ:29分3秒出場|12得点|3リバウンド|3P成功率22.2%(2/9)

 八村にとって初のクリスマスゲームは、NBA最大のライバル対決である「レイカーズvsセルティックス」という最高の舞台だった。鼻骨骨折からの復帰直後だったため、黒いフェイスガードを着用した姿も印象的だったこの試合。ベンチから出場した八村は、視界の悪さをものともせず、第2クォーターに豪快なダンクを叩き込むなど12得点を記録。チームは敗れたものの、伝統の一戦で堂々たるプレーを見せ、日本のファンに新たな景色を見せてくれた記念すべき日となった。

【動画】セルティックス対レイカーズ | フルゲームハイライト | 2023年12月25日

■【2024年】全米を唸らせた「18得点の輝き」

・ロサンゼルス・レイカーズ 115-113 ゴールデンステイト・ウォリアーズ
・八村スタッツ:39分6秒出場|18得点|4リバウンド|1アシスト|1ブロック|3P成功率71.4%(5/7)

 2度目のクリスマスゲームでは、ステフィン・カリー擁するウォリアーズと対戦。前述の通り世界中のバスケファンが注目した試合において、八村は両チーム通じて最長のプレータイムを獲得し、高確率で3ポイントを沈め続け、チーム3位となる18得点をマークした。また、試合序盤にセンターのアンソニー・デイビスが負傷離脱した影響もあり、インサイドでの体を張ったディフェンスでも勝利に貢献し、攻守両面で確かな存在感を示した。

 高校時代から自他ともに認める「大舞台での強さ」を発揮してきた八村にとっては、「NBAクリスマスゲーム」もまた格好の舞台。現在は負傷中だが、復帰が間に合えば今年のクリスマスゲームでの活躍にも大いに期待できるだろう。

【動画】レイカーズ対ウォリアーズ | フルゲームハイライト | 2024年12月25日

名門レイカーズと“クリスマスの英雄”3選

 八村が所属するレイカーズは、ニューヨーク・ニックスに次いで、NBA史上2番目に多い「51回」のクリスマスゲームをこなしてきた。その歴史を語る上で、決して避けては通れない伝説的存在が、NBAのロゴマークのモデルとしても知られるジェリー・ウェストだ。1960年代から70年代にかけて活躍した彼は、現役時代クリスマスゲームに6度出場し、平均32.2得点という驚異的な数字を残した。
 このレジェンドへの最大限のリスペクトを捧げつつ、今回は現代のNBAファンや初心者にもなじみ深い、近年のレイカーズにおける「クリスマスの英雄」たちを3名紹介する。

[写真]=Getty Images

■コービー・ブライアント

レイカーズ所属年|1996-2016
クリスマスゲーム出場数|16試合(歴代2位)
クリスマスゲーム得点数|395得点(歴代2位)

 まず紹介するのは17歳で加入して以来、20年のキャリアすべてをレイカーズに捧げたレジェンドであるコービー・ブライアント。18歳で出場した初めての「NBAクリスマスゲーム」では無得点に終わったが、その後の15回の試合すべてで2ケタ得点をマークし、そのうち5試合は30点越えの大暴れ。
 特に、前シーズンまでの相棒だったシャキール・オニール擁するマイアミ・ヒートと対戦した2004年の試合では、オーバータイムまでもつれ込む激闘の中で約50分間出場し、1人で42得点を記録する脅威的なパフォーマンスを披露した。

[写真]=Getty Images

■レブロン・ジェームズ

レイカーズ所属年|2018-現在
クリスマスゲーム出場数|19試合(歴代1位)
クリスマスゲーム得点数|507得点(歴代1位)

 続いて紹介するのは、40歳を迎えてなおNBAの最前線を走るレブロン・ジェームズ。クリスマスゲームの出場数・得点数、そして通算11勝という勝利数でもNBA歴代1位に立つ“生ける伝説”で、さらなる記録更新やレイカーズ加入以降は3勝4敗と負け越している戦績を取り戻せるかも今年の注目ポイントの一つだ。
 レブロンは2003年に、18歳ながら35得点を挙げる衝撃的なクリスマスゲームデビューを飾ると、2007年以降は18年連続でクリスマスゲームに出場している。どのチームに所属していても、必ずと言っていいほどクリスマスのメインカードに選ばれ続けてきた事実は、彼が21世紀のNBAの顔である証だろう。

[写真]=Getty Images

■オースティン・リーブス

レイカーズ所属年|2021-現在
クリスマスゲーム出場数|3試合
クリスマスゲーム得点数|53得点

 レジェンド2人に続く3人目は、ドラフト外からの成り上がりストーリーでファンを熱狂させるオースティン・リーブスだ。彼は昨年のクリスマス、全米を震撼させたパフォーマンスによって、正真正銘の「クリスマスの英雄」へと進化した。
 記憶に新しい2024年のウォリアーズ戦。リーブスはこの大舞台で、26得点10リバウンド10アシストとトリプルダブルを達成してみせた。圧巻だったのは同点で迎えた試合終了残り1秒の場面。極限の重圧がかかる中、決勝点となるレイアップを冷静に沈め、チームを劇的な勝利に導いたのである。八村の活躍もさることながら、この日の主役は間違いなく彼だった。

今年のカードと視聴方法

 そして迎える2025年のクリスマス。レイカーズを含む5つの対戦カードは以下のラインナップとなった。

・2:00~:クリーブランド・キャバリアーズ vs ニューヨーク・ニックス
・4:30~:オクラホマシティ・サンダー vs サンアントニオ・スパーズ
・7:00~:ダラス・マーベリックス vs ゴールデンステイト・ウォリアーズ
・9:45~:ロサンゼルス・レイカーズ vs ヒューストン・ロケッツ
・12:30~:ミネソタ・ティンバーウルブズ vs デンバー・ナゲッツ

※日付は日本時間12月26日の24時間表記

 レブロンやリーブス、ルカ・ドンチッチ、そして八村が所属するレイカーズとケビン・デュラント擁するロケッツの対決は世界中の注目を集めることとなるだろう。

 NBA docomoでは5試合すべてを日本語実況・解説付きで無料配信する。ロサンゼルス・レイカーズ対ヒューストン・ロケッツの試合は、MCに副島淳氏、解説に佐々木クリス氏、ゲストに俳優の庄司浩平氏を迎えることが決定。

 

 また、人気YouTuber「SAWAYAN」のチャンネルでウォッチパーティーが実施される予定だ。

 さらに、NBA docomoのSNSではNBAの好きなチームの​ユニフォームやアパレルが抽選で手に入るプレゼントキャンペーンも実施中。キャンペーン応募期間は12/31(水)23:59までとなっているのでお早めに。

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