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今シーズンのレイカーズ、八村塁、そしてクリスマスゲームが楽しみ――MANATOを直撃取材

NBA docomo配信のあとにMANATOにインタビュー [写真]=鷹羽康博
バスケットボールキング編集部

 2025年12月21日、NBA docomoの配信にBE:FIRSTMANATOがゲスト出演し、ロサンゼルス・レイカーズ対ロサンゼルス・クリッパーズの一戦を解説した。

 試合は八村塁が欠場となったが、配信後にMANATOを直撃。今シーズンのNBAの印象をはじめ、ファンであるレイカーズの現状、八村の成長、そして年末恒例のクリスマスゲームへの期待について話を聞いた。

インタビュー=入江美紀雄

名門レイカーズの主力に成長した八村には期待しかない

――今日の試合は八村選手が欠場でしたが、今シーズンのレイカーズをどのように見ていますか。
MANATO
 昨シーズンのプレーオフでミネソタ・ティンバーウルブズと対戦したときに、ビッグマンの不在を感じました。ジャクソン・ヘイズはいましたが、パフォーマンスが安定しなかった部分もあった。その反省を踏まえて、今シーズンはペイントエリアで安定してボールを触れる存在がいる印象です。

 ツーメンゲームの完成度も高く、得点面だけでなく、ディフェンスやリムプロテクト、リバウンドでもチームに安定感をもたらしている。そうした土台が整ってきたことで、全体のバランスが良くなっていると感じます。

――八村選手については、3ポイント成功率の高さも話題になっています。
MANATO
 本当にすごいと思います。数字もそうですが、プレーの幅が広がっている。今シーズンからJJ・レディックが指揮官に就き、ミドルレンジも含めて打たせてもらえるようになったのは、信頼されている証拠だと感じます。

 単に3ポイントを打つ役割ではなく、ディフェンスを含めた総合力が上がっている。ミスマッチの場面ではポストアップから仕掛けたり、ターンアラウンドを選択したりと、選択肢が増えている印象です。昨シーズンにスモールボールのセンターを務めた経験も生きていて、より汎用性の高い選手になっています。

 何より、レブロン・ジェームズと同じコートに立ち、ロサンゼルスという大きなマーケットで在籍年数を重ねているという事実は簡単なことではありません。それだけチームから必要とされている存在だと思います。

――チーム内でのコミュニケーションも印象的です。
MANATO
 コミュニケーション能力は本当に高いですよね(笑)。ルカ・ドンチッチとじゃれ合っているシーンを見ても、そうした空気感がチームのケミストリーにつながっていると感じます。言葉だけでなく、振る舞いやリアクションも含めて、自然に溶け込んでいる印象があります。

試合中に会話を交わす八村塁ルカ・ドンチッチ [写真]=Getty Images

――昨シーズンには現地アリーナでの観戦も経験しています。
MANATO
 歴史のあるチームだと強く感じました。NBAロゴのモデルになっていると言われているジェリー・ウエストや、ヘリコプターの事故でなくなったコービー・ブライアント、今でもNBAへ強い影響力を持つシャキール・オニールの銅像を目の前にすると、画面で見ていた世界が現実として立ち上がってくる感覚があります。プレーオフの試合だったこともあり、観客のエネルギーは別次元でした。

 相手チームが紹介された瞬間のブーイングや、流れが変わる場面での歓声など、「これぞ現地」と感じる空気を肌で味わえたのは印象的でした。レギュラーシーズン とは違う空気感も忘れられません。

――NBAではクリスマスの日に行われる「クリスマスゲーム」は常に注目されます。今年はどこに注目していますか。
MANATO
 クリスマスゲームは特別なカードが組まれる印象があります。歴史のある対戦や因縁のカードが並ぶ。その中で、レイカーズと(ヒューストン )ロケッツの試合はやはり楽しみですし、NBAの現役レジェンド、ケビン・デュラント(ロケッツ)とレブロンのように、「(現役のうちに)あと何回見られるか分からない」レベルのマッチアップが組まれることもある。そう考えると、一試合一試合が貴重だと思います。

 個人的にはサンアントニオ・スパーズvsオクラホマシティ・サンダーにも注目しています。サンダーは若手をじっくり育て、昨シーズンついにNBAチャンピオンの座を獲得しました。スパーズは今まさに若手を鍛える時期から高いパフォーマンスを発揮する時期を迎えたと言えるでしょう。今月のNBAカップ準決勝で王者サンダーを破ったことがその証です。ビクター・ウェンバンヤマを中心としたスパーズに代表されるように、若くて層の厚いチームが結果を出しているのが今のNBAだと感じています。

――バスケットボールは、音楽やパフォーマンスにも影響を与えていますか。
MANATO
 BE:FIRSTは、自分たちの「好き」を作品に落とし込むことが多いグループです。ミュージックビデオで、自分のボールを使ってドリブルするシーンを入れたこともあります。現地でNBAを見て、試合中の演出やハーフタイム、アーティストのライブも含めたエンターテインメントの規模を強く感じました。

 いつかBE:FIRSTとして、あのアリーナという空間でパフォーマンスできるような存在になりたい。今回の経験は、そうした目標を改めて意識するきっかけになりました。

NBA観戦から多くのインスピレーションを感じているようだ [写真]=鷹羽康博

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