2025.06.03

ペイサーズ最古参マイルズ・ターナーが語った「NBAの新たなトレンド」とは?

ペイサーズ在籍10年目のターナー(中央)[写真]=Getty Images
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 2000年を最後に頂上決戦から遠ざかっていたインディアナ・ペイサーズが、「NBAプレーオフ2025」でイースタン・カンファレンスを12勝4敗で勝ち上がり、オクラホマシティ・サンダーとの「NBAファイナル2025」へと駒を進めた。

 ファーストラウンドでミルウォーキー・バックス、カンファレンス・セミファイナルでクリーブランド・キャバリアーズをそれぞれ4勝1敗で下し、カンファレンス・ファイナルではニューヨーク・ニックスを4勝2敗で撃破。

 ペイサーズにはタイリース・ハリバートンパスカル・シアカムというオールスターに複数回選ばれた選手たちがいるとはいえ、チーム最古参は在籍10年目のマイルズ・ターナー

 211センチ113キロのビッグマンは、これまで何度もトレードトークに浮上するなか、キャリア2年目からペイサーズ不動の先発センターを務めてきた。今年のプレーオフでも16試合の出場で平均30.3分15.2得点4.9リバウンド1.4アシスト2.3ブロックにフィールドゴール成功率52.5パーセント、3ポイントシュート成功率40.3パーセント(平均1.6本成功)をマーク。

 インディアナがスモールマーケットということもあり、ファイナル進出を決めた後、ターナーは『SportsCenter』へこう話していた。

「このプレーオフのシリーズで、多くの人たちは初めて僕らのプレーを見ている。僕らは多くの試合でテレビ中継されないからね。自分たちが彼らから注目してもらうまで、関心を持ってもらえない。けど僕らはこうして成功を収めたんだ。自分たちが最高にかっこいいチームじゃないことは分かっているけど、結果を残したんだ」

 ペイサーズは今年のプレーオフで7選手が全16試合に出場しているほか、ベネディクト・マサリンが15試合、ベン・シェパードトーマス・ブライアントが各14試合、ジャレス・ウォーカーが12試合プレーしており、選手層の厚さも光る。

 ペイサーズにはスーパースターと呼べる選手はいないかもしれない。ただ、チーム一丸となって見事なケミストリーを奏でて攻防両面で相手を圧倒するチームであり、イーストを制して頂上決戦まで勝ち進んだことは特筆に値する。そんなチームをターナーはこう話す。

「これはリーグにとって新たな構想だと思う。スーパーチームは以前よりも効果的ではなくなっている。僕がリーグ入りしてから、それがNBAでトレンドだったけどね。それが変わったのさ。僕らやOKC(サンダー)がやっていることこそが、新たなトレンドなんだ。若い選手たちが走り回ってディフェンスをしている」

 サンダーとペイサーズによる頂上決戦は、6月6日(現地時間5日)にスタートする。運動量豊富な両チームが激突し、どちらが先に勝利を手にするのか。今年のファイナル初戦まであと少し。期待は高まるばかりだ。

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