2025.06.02

自身2度目のファイナルへ臨むシアカム「相手はベストチームだからチャレンジになる」

ペイサーズで得点源を務めるシアカム[写真]=Getty Images
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 6月1日(現地時間5月31日、日付は以下同)。インディアナ・ペイサーズは「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス・ファイナル第6戦でニューヨーク・ニックス相手に125-108で勝利し、4勝2敗でシリーズ突破を決めた。

 この試合で、ペイサーズのパスカル・シアカムはフィールドゴール成功率55.6パーセント(10/18)、3ポイントシュート成功率60.0パーセント(3/5)でゲームハイの計31得点に5リバウンド3アシスト3ブロックと暴れ回った。シリーズ平均24.8得点5.0リバウンド3.5アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率52.4パーセント、3ポイント成功率50.0パーセントを残したフォワードは、イースタン・カンファレンス・ファイナルMVPの投票権を持つ9名のうち5名から得票されたことで、自身のキャリアに新たな勲章を加えた。

 ペイサーズがファイナルへ出場するのは2000年以来25年ぶり。シアカムにとってはトロント・ラプターズ時代の2019年以来6年ぶりのことで、この年ゴールデンステイト・ウォリアーズを4勝2敗で倒してNBAチャンピオンに輝いている。

 2024年1月のトレードでラプターズからペイサーズへ加入し、得点源となって再びファイナルの舞台へ返り咲くこととなった31歳のベテランは、ニックスとのシリーズを終えてこう口にしていた。

「このポジションにいることができるのは重要なんだ。このレベルに立って、NBAのチャンピオンシップを争う機会を手にしたことはものすごく素晴らしいこと」

 2019年の優勝時、シアカムはキャリア3年目の若手で、ロスターにはカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)やカイル・ラウリー(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、フレッド・バンブリート(現ヒューストン・ロケッツ)、マルク・ガソルサージ・イバカダニー・グリーンといった選手たちがいた。

 現在シアカムはペイサーズでベテランの部類に入っていて、プレーオフ16試合を終えてチームトップの平均21.1得点5.8リバウンドに3.3アシスト1.1スティールを残す主軸の1人となっている。

 6日に初戦が行われる「NBAファイナル2025」に向けて、シアカムは対戦相手のオクラホマシティ・サンダーと頂上決戦についてこう話していた。

「相手はNBAのベストチームだから、僕らにとってはチャレンジになる。このチームのみんなにはこう伝えた。『3年目でファイナルに出場したから、僕はたくさんあの舞台へ戻ってくることができるとばかり思っていた。でもそうはならなかった』とね。だから(ファイナルでプレーできるのは)素晴らしい機会であり、また出場できるかなんて分からないんだ」

 ペイサーズの得点源としてサンダーとのシリーズへ臨むシアカム。このチームが球団史上初のNBAチャンピオンに輝くためには、この男の大活躍が不可欠となる。

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