2022.03.21

泣き崩れる相手選手を抱き寄せたジュワン・ハワードHC…SNSでは多くの反響を呼ぶ

母校の指揮官を務めている元NBA選手のハワード[写真]=Getty Images
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 現地でも多くのファンが興奮の渦に巻き込まれているNCAA(全米大学体育協会)トーナメント。負けたら終わりの一発勝負というルールから、アップセットが起きると大きく盛り上がるというのも“マーチ・マッドネス(大会の通称)”ならではだ。

 すでにいくつかの試合で下剋上が起きているが、中でも話題となったのが20日(現地時間19日)に行われた第11シードのミシガン大学対第3シードのテネシー大学の一戦。終始接戦が続いたが、試合時間残り1分でミシガン大が4点のリードに成功すると、最終スコア76-68でテネシー大に勝利を収めた。
 
 ミシガン大は同校出身で、NBAで2度の優勝を経験したジュワン・ハワード(元マイアミ・ヒートほか)がヘッドコーチを務めている。そんな彼は試合後に泣き崩れるテネシー大のケネディー・チャンドラーを自身の胸に抱き寄せた。この様子がSNSで大きな反響を呼んでいる。

 ハワードHCは2月にウィスコンシン大学との試合に敗れた後、相手チームのアシスタントコーチに殴りかかるという騒動を起こした。そのため、「彼の行動に敬意を払う」といった肯定的な意見の一方で、「彼を買いかぶるな」というようなリプライも見られている。

 前回引き起こした一件のため素直に受け入れられることは叶わなかったハワードHCだが、今回のような心温まる場面も拡散されることを願わんばかりだ。次戦、ミシガン大は第2シードのビラノバ大学とベスト8の座を争う。