2024.08.30
パリ2024オリンピック、グループフェーズ最終戦は、東京大会の準々決勝で勝利を収めている宿敵ベルギー代表との対戦。試合が行われているリールはベルギーとの国境の街であり、多くのベルギーファンが詰めかけた中で行われた。
グループフェーズで2敗に追い込まれてあとがない日本代表は、ベルギーに大差をつけて勝利することで決勝トーナメント進出に一縷の望みをかけて戦った。だが、58-85で完敗。馬瓜エブリン、本橋菜子、東藤なな子らが積極的に攻め、宮澤夕貴がディフェンスで存在感を見せる時間帯もあったが、生命線の3ポイントは成功率24.3パーセントと低迷。3試合を通じても31.1パーセントまでしか上がらず、得点源の山本麻衣を脳震盪で欠いたことも響いていた。
一方のベルギーはエースのエマ・ミースマンを軸に、高さと連動性のスタイルを生かしたスタイルで日本を翻弄していた。
日本はパリ五輪に向けて、『走り勝つシューター軍団』のコンセプトのもと準備を重ねてきた。コンセプトを生かして相手の対策を上回るには『停滞しないオフェンス』をする必要があるため、恩塚亨ヘッドコーチは『スクリプト』と呼ばれる台本を作り、「丸暗記するほどまでに体に染み込ませてほしい」と選手たちに伝えて戦いに挑んでいる。しかし、今大会は迷いからシュートを躊躇するシーンが多く見受けられ、準備してきたことが花開くことはなかった。
ただ、そうした取り組みに対して、3大会連続でオリンピックの舞台を踏んだ髙田真希は「無駄になることはない」と言い切っている。
また、ベルギー戦で最後までシュートを打ち続け、3本の3ポイントを含む13得点を記録したキャプテンの林咲希は悔しさを噛みしめながらも、前を向いた。
「ベルギー戦では勝利を目指して1つになって戦おうと、気持ちを切らさずに最後までやりきれたと思いますが、結果が出なかったのは本当に悔しいです。東京オリンピックが終わって3年間タフな練習をしてきました。そんな中で世界はレベルアップしていましたし、まだまだフィジカルもスキルも足りない部分がありました。ただ、金メダルという目標を信じてチーム一丸となって戦うことは最後までブレずにできたと思います」
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