NBAとフランス代表で活躍するニコラ・バトゥームは、34歳のベテランフォワード。2008年のドラフト1巡目25位でヒューストン・ロケッツから指名され、ドラフト当日の3チーム間トレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍してNBA入りした。

　203センチ104キロのオールラウンダーは、これまでブレイザーズ、シャーロット・ホーネッツでプレーし、ここ3シーズンはロサンゼルス・クリッパーズに所属。昨シーズンはチーム2位の78試合へ出場し、平均21.9分6.1得点3.8リバウンド1.6アシストに3ポイントシュート成功率39.1パーセント（平均1.6本成功）をマーク。

　2023－24シーズン終了後に契約満了を迎えるベテランフォワードは、長らくフランス代表チームでも活躍してきたのだが、2024年夏のパリ・オリンピックを最後の舞台とし、同代表から引退することをすでに公表していた。

　そうしたなか、8月14日（現地時間13日、日付は以下同）に妻オーレリーが、X（旧ツイッター）アカウントで「ニコはオリンピック終了後に（NBAとフランス代表チームの両方で）キャリアを終えることを決断しました。つまり、これがクリッパーズで迎える最後のシーズンになります」と投稿。

　現在、バトゥームはフランス代表の主力の一角としてルディ・ゴベア（ミネソタ・ティンバーウルブズ）やエバン・フォーニエ（ニューヨーク・ニックス）らと同行しており、17日には「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023東京大会」として有明アリーナで日本代表と対戦する。

　FIBAランキング5位のフランスは、2021年の東京オリンピックで銀メダル、2019年のFIBAワールドカップでも銅メダルを手にしており、今年のワールドカップ、そして来夏のオリンピックで優勝候補に挙がるほどの強豪国。

　バトゥームにとって、クリッパーズで迎えるラストシーズン、そしてフランス代表の一員として迎える“ラストダンス”はどんな結末を迎えるのか。技巧派フォワードのプレーは必見だ。