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9月1日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」2次ラウンド・グループLの初戦が行われ、ブラジル代表(FIBAランキング13位)がカナダ代表(同15位)と激突した。
軽快なペイントアタックから流れをつかんだブラジルは、第1クォーターを16-13と3点リードで終了。第2クォーターはカナダの連携を止めきれず点差をつけられてしまうが、ハーフタイムで息を吹き返し第3クォーターは互角の展開に。試合終盤にヤゴ・サントスがタフショットを連続で沈め4点のリードを奪うと、最後は逃げ切って勝負アリ。最終スコア69-65でブラジルが値千金の1勝を手に入れた。
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)を含む7名のNBAプレーヤーを擁するカナダを相手に、巧みなパスワークやゴール下の競り合いで勝利をつかみ取ったブラジル。チームの中核を担うブルーノ・カボクロは、試合後の記者会見で「とても良い試合ができた」と、カナダとの一戦を振り返っている。
「監督の采配に従った。カナダのビジョンを見て、その指示に基づいてプレーしたよ。このゲームは決して簡単なものではなく、私たちは勝利するため、そのゲームプランに沿うほかなかったんだ」
先発フォワードとして母国をけん引しているカボクロは、カナダ戦でも19得点13リバウンドのダブルダブルで自身の役割を遂行。ともにチームトップの数字であり、彼の働きが白星をつかむ一因になったとも言えるだろう。
またカナダのエリートディフェンダー、ルーゲンツ・ドート(サンダー)も「彼らは戦う準備が整っていた。僕たちはその1点を見逃してしまった」と、ブラジルのチームパフォーマンスが予想以上であったことを吐露している。
ブラジルの指揮官、グスタボ・デ・コンティ氏はカナダ戦の対策として、スローペースでの試合運びを選択。カナダにトランジションからの勢いを与えないことが目的だったが、その指示を忠実に実行した選手たちを賞賛した。「素晴らしい仕事だった。この勝利はすべて、彼らのおかげだ」。
今大会のサプライズチームの1つ、ラトビア代表(同29位)がスペイン代表(同1位)を下す大金星を挙げたことで、4チームが3勝1敗で並ぶ大混戦となったグループL。ブラジルは勢いに乗るラトビアと次のゲームで激突するが、ここでも白星をつかみ、ぜひとも準々決勝に駒を進めてもらいたい。