2021.03.31

“ミスターバスケットボール”佐古賢一氏が日本人として2人目のFIBA殿堂入り「大変驚いています」

現在は指導者として日本のバスケ界をけん引する佐古賢一氏 [写真]=Getty Images
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 3月30日、国際バスケットボール連盟(FIBA)は、男子日本代表チームのアシスタントコーチを務める佐古賢一氏のFIBA殿堂入りしたと発表した。日本人が殿堂入りするのは2007年、元日本バスケットボール協会(JBA)常任顧問で、アジアバスケットボール連盟(現:FIBAアジア)設立に関わった植田義巳氏以来、2人目となる(植田氏は貢献者枠)。

 1970年、神奈川県横浜市生まれの佐古氏は、所属チームを天皇杯12回、JBL9回の優勝に導いた司令塔として“ミスターバスケットボール”と称された。代表関連では、1995年、福岡ユニバーシアードで銀メダル獲得に尽力。1998年のFIBA世界選手権(現:ワールドカップ)をはじめ、アジア選手権、アジア大会など、国際大会に多数出場。アジアナンバー1ガードとも言われた。

 佐古氏の殿堂入りは、新型コロナウイルス感染症の影響により発表が延期となっていた 2020年選出対象者として発表され、元NBA選手のスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか、現:ブルックリン・ネッツヘッドコーチ)ら9名が選手枠で選出された。

 佐古氏はJBAを通じて以下のコメントを発表した。

「このたび、FIBAから殿堂入りが決定したというご連絡をいただき、大変驚いています。と同時に、大変に名誉なことと嬉しく思います。今回のお話は自分ひとりの力でいただいたお話ではなく、自分に関わってくださった指導者の方、チームメートをはじめとする仲間たち、そして応援してくださった皆さまなど、多くの方のご助力があってのことと思っています。この場をお借りいたしまして、あらためて感謝をお伝えします。ありがとうございました。

 現在、私は男子日本代表チームのアシスタントコーチとして、またアンダーカテゴリー代表チームのヘッドコーチやアソシエイトコーチとして、若い選手たちの育成に携わっています。今の私にできることは、選手たちのために私自身が指導者としての学びを続け、また自らの選手としての経験を彼らに伝えていくことだと思います。スキルや戦術だけではなく、ハートの部分をも育てていける指導者になるべく努力し、私がかつてそうしていただいたように、今度は自分が若い選手たちの飛躍のお手伝いをしていきたいと思います。

 今後ともご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします」