2016.10.15

bjリーグ勢同士の対戦、上昇傾向の横浜相手に富山は打開策を見出せるか

 富山グラウジーズにとって初のアウェイ戦はほろ苦い結果となった。現在5連敗中、ホーム富山に戻って仕切り直しといきたいところだ。

 過去6試合のチームスタッツを見てみると、3ポイント成功率がB1の全18チームで最も低い26.5パーセント。城宝匡史岡田優といった、bjリーグの日本人でトップクラスのシューターだった選手を擁するチームとしては寂しい数字である。アシストも少なく、チームオフェンスが機能していないことがわかる。初めてNBL出身チームと対戦した前節は、サイズのある日本人選手にパスを寸断され、ドリブルやアウトサイドシュートにもプレッシャーをかけられた。一刻も早く打開策を見出したい。

 一方、開幕5連敗中だった横浜はようやくBリーグ初勝利を挙げた。控えのガード細谷将司が3ポイント7本を含む39得点と大爆発。川村卓也とジェイソン ウォッシュバーン以外の得点力が課題だったチームに一筋の光を射しこむ活躍ぶりだった。ここに蒲谷正之が復帰してくれば、一気に上昇気流に乗ることも可能だろう。

 昨季のbjリーグファイナリストである富山と、bjリーグ王者の経験がある横浜。ともに選手のキャリアは十分。プライドを賭けた激しい戦いを期待しよう。

文=吉川哲彦

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