2016.10.20

勢いでは川崎が圧倒、サイズでも劣る富山は速攻から勝機を見出せるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 サンロッカーズ渋谷を直接対決で引きずり下ろし、中地区をリードする位置に立った川崎ブレイブサンダースのホームゲーム。今節は富山グラウジーズとの対戦だ。

 連敗スタートながらその後6連勝の川崎に対し、富山は開幕戦勝利の後7連敗と、勢いは完全に川崎が上回る。現在はケガ人もなく、控えの選手もコートに立てば結果を残すなど、川崎の充実ぶりは誰の目にも明らか。ケガ人がいまだ戻らず、主力選手も本来の力を出しきれていない富山は、引き続き厳しい戦いを余儀なくされるだろう。

 富山はSR渋谷戦の時のように、日本人同士のマッチアップに苦しむことが予想される。ポイントガード以外のポジションは川崎の方がサイズがあるため、ドリブルやパスに相手の手が届く。当然シュートチェックも高さがあり、その部分でどこまでアジャストできるかが大きなカギを握る。SR渋谷戦の経験を活かしたいところだ。

 それ以外に必要なのは、ディフェンスやリバウンド、ルーズボールなどに体を張ることだ。激しいプレッシャーでボールを奪って速攻を繰りだし、相手が戻りきる前にシュートを打つことで勝機を見出したい。

文=吉川哲彦

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