2018.04.28

シーホース三河を迎え撃つ富山グラウジーズ、不安要素ある相手から今季初白星を奪えるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 前節、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの直接対決に敗れ、大混戦の中地区2位争いに踏みとどまっていた富山グラウジーズの望みは消えた。1戦目は第1クォーターで背負った12点ビハインドを懸命に追い、残り3分で一度逆転しながらも2点差で競り負けた。緊張の糸が切れたのか、2戦目は終始リードを許して18点差の黒星。「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出を逃したばかりか、2年連続で「B1 残留プレーオフ 2017-18」に進む可能性も出てきた。

 その状況で、今季4度の対戦で全敗のシーホース三河と顔を合わせるのは、富山にとっては厳しい。琉球ゴールデンキングスと地区優勝チーム同士で激突した三河は、1戦目で相手の3ポイントに苦しんで敗戦を喫し、さらに2戦目は故障を抱えている金丸晃輔に加えて比江島慎も欠場する不測の事態。しかし、代わってスターターを務めた松井啓十郎西川貴之の活躍でことなきを得た。シーズン終盤で選手層の厚さを活かした格好だ。

 とはいえ、金丸に限らず主力の負担という点は三河にとって不安要素の一つ。富山としても、今季の三河戦4敗のうち2敗は2点差であり、チャンスは十分にある。ここにきて本来の力を発揮している松井を徹底マークし、三河の計算を狂わせたいところだ。

文=吉川哲彦

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