2018.10.05

外国籍選手2名の滋賀レイクスターズと新潟アルビレックスBB、日本人選手の働きが大きなカギ

開幕戦は滋賀のホームで行われる[写真]=山口剛生
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

滋賀レイクスターズvs新潟アルビレックスBB(@ウカルちゃんアリーナ)
第1戦:10月6日14時5分~、第2戦:10月7日14時5分~

 59試合目でB1残留を決めた2016-17シーズンに続き、昨シーズンは60試合目で生き残った滋賀レイクスターズ。今シーズンは残留争いではなくチャンピオンシップ進出争いに名乗りを上げる“3度目の正直”が懸かった重要なシーズンだ。並里成琉球ゴールデンキングス)、ファイ サンバ(サンロッカーズ渋谷)、長谷川智伸三遠ネオフェニックス)らがチームを去ったが、ゲームコントロールに長けた伊藤大司やインサイドで体を張る荒尾岳、シュート力もあるディフェンダー鹿野洵生といった、チームのウィークポイントを補う的確な補強に成功した。インサイドで存在感を発揮したディオール・フィッシャーも残留。就任2年目となるショーン・デニスヘッドコーチの下、チームスタイルの完成度をいかに高められるかが問われることになる。

 対するは新潟アルビレックスBB。CSにあと一歩というところまで前進した昨季の結果を受け、今季こそはCS出場が至上命題となる。得点王を獲得した絶対的スコアラーのダバンテ・ガードナーと、38歳となった今も一向に衰える気配のない五十嵐圭の二枚看板は健在。そこに、数多くの優勝と個人タイトルを勝ち取ってきた柏木真介や193センチのシューター上江田勇樹、センター以外の全ポジションをこなせる渡辺竜之佑らが加わった。中でも、187センチというサイズでリバウンドの強い渡辺の加入は少なからずプラスアルファとなるに違いない。庄司和広HCが就任3年目という意味では、滋賀以上に結果にこだわりたいシーズンだ。

 ともに外国籍選手が2名、帰化選手は不在というロスター。特に滋賀はフィッシャーのファウルが多く、代わってコートに立つ日本人選手の働きが大きなカギを握る。その役目は荒尾や樋口大倫が担うことになるが、スウィングマンながら196センチのサイズを持つ紺野ニズベット翔の起用法も気になるところだ。同じように新潟も、鵜澤潤の他に上江田や渡辺がパワーフォワードで起用される可能性がある。サイズダウンした場合のゾーンディフェンス多用があるかどうかという点も含め、両HCの采配に注目したい。

 もう1つの注目点はポイントガード。本職が伊藤と二ノ宮康平の2人のみいう滋賀は、ガードの経験がある鹿野の起用も考えられる。新潟は昨季も時折ガードナーがガードを務めていたが、主力の負担を減らす意味で森井健太と新加入の山口祐希が果たすべき責任は大きい。

 昨季の対戦は滋賀がホームで連敗。今季は負けるわけにはいかない。

文=吉川哲彦

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