2019.01.10
10月7日、各地でB1リーグ2018-19シーズンの第1節が行われ、滋賀レイクスターズはホーム、ウカルちゃんアリーナに新潟アルビレックスBBを迎えた。同アリーナの最寄り駅は、京都駅から東海道・山陽本線で3駅行ったところにある膳所(ぜぜ)駅。そこから800メートルほどの距離にある琵琶湖畔に建つ1973年竣工、築45年の総合体育館だ。設備の老朽化も目立ち、決して恵まれた施設ではないが、レイクスターズでは、週末にバスケットボールの観戦に足を運ぶファンに応えようと様々な工夫を施している。
他のBクラブでは、あまり例がないアリーナ常設のファングッズを扱うショップが存在し、そのアイテムの充実もファンにはうれしい限り。フードは地元のホテル、名店の出展もあり、バリエーションもそろっている。まだまだアリーナ内の飲食に寂しさを感じるBリーグ各クラブの中ではトップクラスのレベルだろう。また、飲食の購入に今シーズンからチケット制を導入しており、テーマパークやフェスに来たような気分を味わいつつ、運営面においても、店舗ごとのお釣りのやりとりが発生せず、スムーズに飲食物を入手できるのも魅力の1つだ。
そんなウカルちゃんアリーナで昨日行われた開幕戦では、73-78と後半の猛追むなしく敗れた滋賀だったが、この日は狩野祐介が第1クォーターだけで11得点を挙げる活躍でチームをけん引。試合のペースを一気に握ると、新潟の拙攻にも助けられ前半を終えて43-27と大きくリードを奪う。しかし、第3クォーターで新潟のゾーンディフェンスの攻略に手を焼くと、リズムを崩してこの試合最大22点あったリードを一気に吐きだし、第4クォーターでついに逆転を許す。このまま崩れるかという空気を変えたのは、この日大活躍の狩野。ショーン・デニスヘッドコーチが「必要なときに狩野がビッグショットを決めてくれた」と語ったように、重要な局面でシュートを立て続けに沈め、75-71と新潟を退け今季初勝利を挙げた。
この試合で3ポイント5本を含む26得点をマークしたキャプテンの狩野は、試合後の会見に臨むと「勝てて良かった」と胸を撫でおろし「ボールを運んでくれたガード陣、しっかりとスクリーンをかけてくれるインサイド陣のおかげでシュートを決めることができました」と、チーム一丸となってつかんだ勝利であることを強調した。自身のプレーについては「今シーズンは自分で打ったシュートが外れたら全部自分で責任を取るつもりでプレーをしている」と述べ、「みんなが作ってくれたチャンスでしっかりとシュートを決めきったことには成長を感じている」と笑顔を見せた。また、チームがバタバタとする中でも冷静にプレーができていた秘訣として、「チームでのメンタルトレーニング」を採用していることを告白するも、「どのような内容なのかは秘密」とほくそ笑み、「試合を観て、見つけてください」と取材陣を煙にまいた。
新加入選手が7名と、昨季とは違うチームとして今季の開幕を迎えた滋賀。チーム一丸となって作ったチャンスをキャプテン狩野がしっかりと決めきることができるのか、そしてメンタルを安定させる動作とは一体どのようなものなのか、ウカルちゃんアリーナに足を運ぶ楽しみが増えそうだ。
【試合結果】
滋賀レイクスターズ 75-71 新潟アルビレックスBB(@ウカルちゃんアリーナ)
滋賀|23|20|16|16|=75
新潟|11|16|26|18|=71
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