初勝利が欲しい三遠ネオフェニックス、昨季までチームメートだった田渡修人に要注意

吉川哲彦

三遠ネオフェニックス

2019.10.19 18:05 T.O.
試合終了
浜松アリーナ

サンロッカーズ渋谷

■三遠ネオフェニックスvsサンロッカーズ渋谷（＠浜松アリーナ）
第1戦：10月19日18時5分、第2戦：10月20日14時5分

　新体制で心機一転のシーズンに臨んだはずが、フタを開けてみると開幕5連敗と三遠ネオフェニックスがもがいている。今季のホーム開幕となった前節の横浜ビー・コルセアーズ戦は、デビン・イーバンクスが3ポイント5本を含む29得点に8リバウンドと期待に違わぬ働きを披露。ジェシー・ゴーバンも前々節から安定した活躍ぶりを続ける中、寺園脩斗が7アシストで鈴木達也の不在をカバーした以外は日本人選手が目立たず、外国籍選手2人が計10個のターンオーバーを計上したこともあって主導権を握れなかった。今季初めて1ケタ点差で終えたことが救いだが、次節と次々節は再びアウェー戦となるため、今節は1つでも勝ってホームのブースターに報いる必要がある。

　開幕節で千葉ジェッツを連破した後、第2節が2戦とも順延となり、前節が10日ぶりの試合だったサンロッカーズ渋谷は、第1クォーターの10点リードが功を奏し、開幕4連勝と好スタートを切ったレバンガ北海道を止めた。開幕2戦目で6得点に終わったチャールズ・ジャクソンが本領を発揮して21得点。チーム全体で3ポイントが精彩を欠いたが、フリースロー試投数が32本にのぼり、ベンチ入り11人中10人までが得点をマークした。伊佐勉ヘッドコーチのスタイルであるタイムシェアが徹底され、新戦力も確実にチームに貢献。激戦の東地区で不気味な存在となる可能性がある。

　何としてもホームで今季初勝利を飾りたい三遠としては、昨季までチームメートだった田渡修人の見せ場を作ることだけは避けたい。SR渋谷ではベンチスタートながら開幕節2戦目で10得点を挙げている田渡は、もちろん警戒しなければならない選手の1人。SR渋谷に前節のシューティングスランプから脱するきっかけを与えないよう、田渡の3ポイントを止めてSR渋谷の焦りを生みたい。マッチアップするとみられる川嶋勇人や岡田慎吾、柳川龍之介のディフェンスがカギになるだろう。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・三遠（ヘッドコーチ：ブライアン・ロウサム）
デビン・イーバンクス
 寺園脩斗
 川嶋勇人
 北原秀明
 ジェシー・ゴーバン
 太田敦也
 柳川龍之介
 岡田慎吾
 ダシルバヒサシ
 西川貴之
 鈴木達也
 菅野翔太
 カイル・バローン