2025.07.11

満生小珀が2年連続世界大会へ進出!…ジョーダン ブランド「THE ONE」予選突破

満生(右)が熱戦を制して2年連続世界大会へ [写真]=Jordan Brand
バスケットボールキング編集部

 ジョーダン ブランドが主催する1on1グローバルトーナメント「THE ONE」の東京予選が7月5日に開催され、満生小珀が2年連続の世界大会進出を決めた。昨年のパリ大会で準優勝に輝いた実績を持つ満生は、連戦を勝ち抜き、ファイナルでは杉山ももとの接戦を制して王座を手にした。

 大会は1試合8分、ショットクロック9秒というタイトなルールで行われ、23点に達すればノックアウトという独自形式。短時間での集中力と判断力、そして攻守の切り替えが求められる1on1の真剣勝負が繰り広げられた。

 満生はクォーターファイナルで西本未来に22−11で快勝。セミファイナルでは堀心優に対して圧巻の23−6と圧倒的な強さを発揮している。

 注目のファイナルは杉山ももとの対戦。杉山も満生に劣らず、セミファイナルを23−0とシャットアウトで下しての勝ち上がりだ。開始直後、杉山が3ポイント2本とジャンプシュートで8−0とリードを奪う厳しい展開となった。しかし、ここから満生が反撃に転じ、ジャンプシュートやステップバックで着実に追い上げていく。杉山に一時は14−8まで引き離されるも、満生は冷静さを保ち、3ポイントや左ドライブで一気に逆転に成功した。

 終盤にはお互いにターンオーバーやシュートミスも出る中、ファウルを誘発した満生がフリースローを確実に沈めて21−18で勝負を決めた。

試合後の会見で笑顔を見せる満生 [写真]=バスケットボールキング

「すごいスピードが早いから、抜かれないことを意識しようと思ってプレーしました」と、強敵との決勝を振り返る。序盤のリードを許しても動じず、「ホッとしてます」と今の心境を口にした。

 世界大会での準優勝という過去の実績が逆に重圧となっていたと明かし、「すごいプレッシャーがあって、1試合目から緊張したんですけど、ホッとしてます」と素直な気持ちを語る。

 特に後半の勝負強さが光った今大会については、「スタミナは全然ないんですけど、あんまり考えないようにしています。疲れてます(笑)」と笑顔を見せた。

 シュートフォームの変更も話題となった。以前はツーハンドだったが、「若干今ワンハンドに変えて、シュートが入るのか不安だったんですけど、シューティングをして、シュート率をよくするために毎日たくさん打つことをしてます」と日々の積み重ねを明かす。スリーポイントについても、「自分のリズムで打てれば入るっていう自信はあるので、そのリズムを試合とかこういう場でつかめるようにしています」と、手応えを感じているようだった。

 会場の雰囲気についても「前回のパリと全く同じような感じがして、気持ちも前回のようにすごく楽しく臨めました」と振り返る。DJの演出や観客の盛り上がりがモチベーションを高める要因になったようだ。

佐藤凪とともにニューヨークの世界大会に [写真]=バスケットボールキング

 最後に、8月のニューヨーク決戦に向けて「やっぱり前回、惜しいところで負けちゃったのでリベンジしたいです」と意気込みを見せる。

 昨年の悔しさを糧に、再び世界の舞台へ。進化した満生小珀が今夏、ニューヨークで再び世界一の座に挑む。

文=入江美紀雄

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