2025.08.19

B.LEAGUEが2026年スタートのドラフト規程を公開…新制度の安定運用へ

Bリーグの島田慎二チェアマン[写真]=B.LEAGUE
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 B.LEAGUEは、B.革新において導入が決まっているドラフト制度に関する規程を改めて整理し、公表した。これは8月19日に行われた理事会後メディアブリーフィングで示され、島田慎二チェアマンは「制度を明文化し公開することで、透明性と安定運用を確保したい」と説明した。

 今回公表された規程では、対象となる選手の年齢や区分が明確化された。原則として高校・大学・専門学校などに在籍する日本国籍選手、あるいはそれに準ずるカテゴリーに所属する選手が対象となり、海外留学中の日本人選手も含まれる。ドラフトの年齢基準や応募資格が整備されたことで、若手選手にとって将来の進路がより見通しやすくなった。

 指名方法については、原則として各クラブが順番に選手を指名する形を採用。順位は抽選で決定されるが、リーグは将来的な戦力均衡を意識して優先順位の付け方を調整する余地を残している。また、指名された選手は契約交渉権がクラブに帰属する一方で、選手本人の進路希望も尊重される仕組みが盛り込まれており、制度運用の柔軟性が示された。

 島田チェアマンは「これまでも運用は進めていたが、規程を公開することでクラブや選手、そしてファンにも制度の全体像が伝わる。リーグとしては混乱を避け、長期的に安定した仕組みとして根付かせたい」とコメント。ドラフトの位置づけを改めて整理し、制度の透明性を強調した。

 B.LEAGUEは今後もドラフトを通じた若手育成と戦力均衡の実現を目指す。新制度が定着すれば、選手にとっては進路選択の指針となり、クラブにとっては計画的なチーム編成を進める基盤となる。今回の規程公開は、その第一歩を内外に示すものとなった。

 これにより、9月1日よりB.LEAGUE志望届の提出が開始するドラフト制度の安定的な運用を確立する。

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