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1月5日、「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド(男女準々決勝〜決勝)が、さいたまスーパーアリーナで行われ、同日の女子準々決勝第4試合では、デンソーアイリスが68-60で三菱電機コアラーズの追撃を振りきり、ベスト4へと進出を決めた。
この試合の序盤、デンソーへと試合の流れを引き寄せたのは、スターティングファイブに名前を連ねたルーキーの赤穂ひまわりだ。赤穂は第1クォーターだけで3ポイントシュートを含む13得点をたたき出すと、リバウンドも5つ奪う大活躍。重要な序盤のリズムを作り出した。
赤穂は試合後の囲み取材で準々決勝の感想を問われると「最初は良い流れでいけましたが、相手のディフェンスの当たりが強くなったときに、ボールが外でしか回らなくなってしまったので、流れが悪くなってしまいました」と新人らしからぬ落ち着いた様子で応えると、独特の雰囲気に緊張したかとの問いには「体育館がでかすぎて……。スーパーアリーナは初めてなので」と小さな声でつぶやいた。
とにかく大きな会場に驚いたと話す赤穂だが、緊張はなかったという。その言葉どおりチームに勢いをつける自身の活躍について質問がおよぶと「いつもどおりに(プレーを)やったら」と言葉を区切り、結構調子が良かったのかなとの問いに、小さくうなずいた。
また、序盤リズムを作りつつも、その後の得点が伸びなかったことについては「後半はシュートに行かずに、パスする相手を探してばかりいました。相手が強くあたってきたので、(気持ち的に)引いてしまって消極的になってしまいました」と、この試合で見つけた課題を忘れなかった。
ルーキーらしからぬ強心臓ぶりでチームをベスト4へと導く原動力となった赤穂は、準決勝で顔を合わせる富士通レッドウェーブの印象について聞かれると「外の選手も中の選手も上手で、特に外の選手はたくさん動くと思うので、運動量では負けないようにディフェンスからオフェンスにつなげていきたいです」と力強く語った。
重要な試合で大きな役割を果たした強心臓の持ち主は、さいたまスーパーアリーナの大きさには驚いたものの、周囲の心配をよそに緊張とは無関係のようだ。富士通との対戦では一体どのようなプレーを見せてくれるのか、赤穂ひまわりの活躍に期待しよう。