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1月5日、「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド女子準々決勝がさいたまスーパーアリーナで行われた。
第3試合、富士通レッドウェーブはシャンソン化粧品シャンソンVマジックと対戦。富士通は第1クォーター終了時点で12-31と、19点ビハインドという劣勢になるも、第2クォーターで16-5、そして第4クォーターを22-9と制して逆転勝利。準決勝進出を果たした。
今季のWリーグで2度対決した両チームの戦績は、シャンソン化粧品の2勝無敗。11月4日の初戦は第1クォーターでシャンソン化粧品が26-14と12点をリードし、最終スコア77-63で勝利。同5日の第2戦では、第2クォーターにシャンソン化粧品が25-15と突き放し、最後は83-65と、いずれも2ケタの点差をつけて勝利していた。
そのため、司令塔の町田瑠唯は「一気には(シャンソン化粧品を相手に)離せないから、前半は付いていけばいいかな、という感覚だったんですけど、第1クォーターで離れてしまい、『ちょっとやばいな』って、思っていました」と振り返る。
そこでカギとなったのはディフェンスだった。「第1クォーターの時に、本川(紗奈生)のところでやられていましたので、そこをまずみんなで守ろうという意識を持ちました。あとは、外のシュートが当たっていない選手がいましたので、確率が悪い選手には打たせるようにしました。それをみんなで徹底してやったことが良かったと思います」と町田は言う。本川に対しては、「なるべくボールを持たさないように、しっかりと足を動かして、(相手を)疲れさせるように守りました」と続けた。
一方、オフェンス面では「前半はシュートがポロポロ落ちていましたが、後半は3ポイントも当たってきて、オフェンシブ・リバウンドから3ポイントにつないだりとか、(ディフェンスが)アウトサイドに出てきたら、インサイドに(ボールを)入れるということを、自分は意識してやっていました」と町田が言うように、後半から良いリズムになった。
また、「今日はシュートがあまり当たっていなかったんですけど、3ポイントは感覚的には良かったので、最後は打つ気で(ボールを)もらっていました」と振り返った町田自身も、4投中3本の3ポイントシュートを決めた。
シャンソン化粧品との準々決勝で13得点13アシスト3スティールを挙げた町田は、試合の勝因として「しっかり粘り強くディフェンスをして走ったことが要因。それが最後、勝ちにつながったのかなと思います」とディフェンスの立て直しを挙げた。デンソー アイリスとの準決勝でも、得点にゲームメイク、ディフェンスといった多くの部分で重要な役割を担うこととなるはずだ。