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12月17日、国立代々木競技場第二体育館で「第90回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝が行われ、デンソーアイリスがENEOSサンフラワーズと対戦。デンソーが89-56で10連覇中のENEOSを下し、悲願の初優勝を飾った。
決勝8度目の挑戦で初の栄冠を手にしたデンソーからは、チーム一筋16年目の大黒柱・髙田真希がMVP賞に輝いた。髙田は大会公式サイトを通じて、「ようやく勝てました。ずっと悔しい思いをしてきましたが、その中でもやり続けたことによって、こういう結果が生まれたと思います。もちろん優勝することはすごくうれしいことですけど、今まで結果が出なくてもやり続けたこと、そして、その過程をがんばり続けたこと、なおかつ1人じゃなくて、この悔しさをみんなで味わってきた分、やっぱり喜びはすごく大きいです」と喜びの心境を語った。
また、大会ベスト5には、準優勝のENEOSから渡嘉敷来夢が選ばれると、デンソーからは髙田、馬瓜エブリン、木村亜美、赤穂ひまわりが選出された。
キャプテンを務めた赤穂は、「毎年毎年、今年こそは優勝と言い続けていて、毎回この会見であと一歩と言い続けてきたので、本当に優勝できてうれしいです」と話すと、木村は「先輩方が負けて悔しい思いをしてきたことも分かっていましたし、その分自分がチームに貢献して優勝するんだ、という気持ちで40分間コートに立ち続けていました」と試合を振り返った。
さらに、今シーズンからデンソーに加入した馬瓜は、「自分が小学校5年生のとき、髙田選手は桜花高校2年生で憧れの選手としてプレーしていました。そんな髙田選手を手ぶらで辞めさせるわけにはいかない。それが有言実行できて本当に良かったと思っています」と、憧れの先輩への思いを明かした。
第90回皇后杯の最終結果と個人賞は以下のとおり。
【最終結果】
優 勝:デンソーアイリス(初)
準優勝:ENEOSサンフラワーズ
第3位:富士通レッドウェーブ、シャンソン化粧品シャンソンVマジック
【Mベスト5】
馬瓜エブリン(デンソーアイリス)3大会ぶり3回目
髙田真希(デンソーアイリス)2大会ぶり7回目
木村亜美(デンソーアイリス)初受賞
赤穂ひまわり(デンソーアイリス)3大会連続4回目
渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)3大会連続13回目